和田一浩と同じく30歳で3割、30本塁打を達成した杉本裕太郎のブレイクはどこまで続くか
杉本裕太郎
ラオウこと杉本裕太郎(徳島商出身)は21年ですっかりと人気選手となった。190センチ104キロと外国人選手とほぼ変わりない体型で日本人離れしたパワーを誇る杉本は確固たる打撃技術を身に着け、打率3割、30本塁打を達成し、パ・リーグ本塁打王を獲得した。
今年で31歳のシーズンになる杉本。30歳ぴったりで、3割、30本塁打を達成したスラッガーは西武、中日で活躍し、2000安打を達成した和田一浩氏(県立岐阜商出身)だ。和田氏は2001年に84試合で16本塁打を放ち、プチブレイクを果たすと、外野手に専念した02年は115試合で、33本塁打、81打点、打率.319と大ブレイク。02年から打率3割を8回、30本塁打以上を4回達成し、通算2050安打、319本塁打を記録し、名球会入りを達成している。まさに遅咲きの大打者だった。
杉本は21年で144安打を放ち、通算191安打。22年から年140安打ペースならば、26年に通算1000安打を達成する見込みだ。もしそういう事態になれば、オリックスの球団史に残るスラッガーになることは間違いないだろう。