巨人は主砲・岡本 和真智弁学園)の離脱以降、得点力不足に悩んでいる。特に岡本の離脱後には吉川 尚輝中京-中京学院大)が4番に座るなど、長打力のある打者が少なく、ソフトバンクからリチャード(沖縄尚学)を緊急補強した。

 一方、二軍で高い長打力を示しているのが、ドミニカ共和国出身で育成契約のフリアン・ティマだ。ティマは2021年に16歳の若さで巨人に加入。来日後は三軍戦で経験を積むと、昨年は二軍に定着し、115試合、打率.254、リーグ2位の15本塁打、53打点と成長を見せた。今年も打率.250、5本塁打、18打点と本塁打はイースタン・リーグ2位となっている。外野手登録だが、一塁や三塁と内野もこなしている。

 巨人の支配下登録人数は現在63人と支配下枠には余裕がある状態だが、一軍に出場するには外国人枠の問題をクリアする必要がある。現在のプロ野球では一軍に登録できる外国人選手は5人まで、ベンチ入りは4人まで。

 現在、ライデル・マルティネス、フォスター・グリフィン、カイル・ケラー、トレイ・キャベッジ、エリエ・ヘルナンデスの5人が一軍登録。昨年58試合に登板したアルベルト・バルドナードが二軍調整となるなど、外国人枠が一杯の状況となっている。

 だが、ヘルナンデスは打率2割前半と停滞しており、ティマを支配下登録してヘルナンデスと入れ替えるのもひとつの策だ。今後の動向に注目が集まる。

※成績は5月20日終了現在