16日、巨人が中日に逆転勝利で連敗をストップした。8回に上林 誠知外野手(仙台育英)に勝ち越しの本塁打を許したが、その裏の攻撃で吉川 尚輝内野手(中京ー中京学院大)が逆転の3点本塁打を放って試合をひっくり返した。

 劇的勝利をあげた一方、チームは69イニングタイムリーなしと得点力不足に悩まされている。岡本 和真内野手(智弁学園)の怪我もあり打順が固定されず、打線が噛み合っていない状態だ。

 そんな中で一人気を吐いているのが7年目の増田 陸内野手(明秀日立)。この日も4回に1016日ぶりとなる本拠地での一発を放ち、チームに勢いをもたらした。約3週間前に3年ぶりとなる一軍のヒットが生まれ、広島との3連戦でも13日に4安打、15日に3安打と絶好調だ。

 チームはあと3イニングタイムリーが出なければ、2022年に巨人が記録したセ・リーグワースト記録に並ぶ。ここまで打率.365と高卒7年目にして覚醒の時を迎えている増田が不名誉記録をストップ出来るのか。「タイムリー欠乏症」とも言えるこの状況を、打破する一打に期待したい。