<わかさ生活 第75回JABA京都大会 予選Bブロック:東芝6-4日本新薬>◇24日◇予選リーグ◇わかさスタジアム京都

 巨人、広島でプレーした実績を持つ日本新薬の戸根 千明投手が4対5と1点ビハインドの8回表から登板。2回を投げて、2安打1四球4奪三振1失点という結果だった。

 8回に二死三塁からボークで失点したが、「ボールも良かったですし、取るべきところで三振も取れた」と順調ぶりをアピール。「勝ちにつながるピッチングを展開できたらと思います」と今後の抱負を語った。

 プロではリリーフとして1軍で通算182試合に登板。昨年は1軍登板がなく、広島から戦力外を受けた。

 次のキャリアを模索する中で、縁あって地元の京都府に本拠地を置く日本新薬に加入。「先発、中継ぎ、抑えにフル回転でやってほしいと思います」と鎌田 将吾監督は期待を寄せている。

 選手として活躍することはもちろん、プロ10年のキャリアを若手に伝承する役割も担う。鎌田監督は戸根のプロ意識を高く評価していた。

「本当に凄く練習する選手なので、プロでも10年やってきたことはあるなと思います。準備を大切にして、朝早くから練習をやりますし、帰ってからも体のケアやトレーニング等をしっかりとやっています。ピッチャーには凄く良い刺激があるのかなと思います」

 大卒2年目でドラフト候補にも挙がっているエースの遠藤 慎也投手は「準備の仕方やピンチに対する心構えなど色んなことを教えてもらっています」と学びを得ている。

 2年連続で都市対抗野球出場を逃している日本新薬。「若い選手に還元して、チームの底上げをしていけたら」と戸根がチームを浮上させる原動力となる。