<わかさ生活 第75回JABA京都大会 予選Aブロック第1試合:東邦ガス6-0三菱自動車倉敷オーシャンズ>◇22日◇予選リーグ◇わかさスタジアム京都

 東邦ガスが初戦を快勝。6番遊撃で出場したルーキー・佐々木 大輔内野手が先制2ラン本塁打を放つなど、4打数2安打2打点の活躍を見せた。

 挨拶代わりの一発だった。2回裏、無死一塁で迎えた第1打席、「ちょっと詰まった感じがありましたが、上がった角度が良かったです」と初球のストレートを捉えると、打球は右中間スタンドへ。これが社会人での公式戦初本塁打となった。

 続く打席もあと少しで本塁打という右中間フェンス直撃の三塁打。「長打が出ている時はタイミングもあって、良いスイングができていると思うので、継続できるようにやっていきたいです」と頷いた。

 佐々木は北東北大学リーグの強豪・富士大出身。昨年の富士大は7人がプロ志望届を提出しており、オリックス1位の麦谷 祐介外野手を始め、6人がドラフト会議で指名された。

 プロ志望届提出者で唯一の指名漏れだったのが佐々木。支配下で指名されなければ、熱心に勧誘されていた東邦ガスに進むことが決まっていた。

「上位でプロに行くことを意識して毎日練習しています。野球の細かいところはわからなかったので、コーチや先輩に聞いてレベルアップできています」と当時の悔しさをバネに鍛錬を続けている。

「大学の時にプロが6人も出たので、その経験があったからこそ、今も打てているのかなと思います」と高いレベルで切磋琢磨したことで、社会人野球のレベルにも難なく対応できているようだ。

「チームが勝って、自分も結果を出さないと見られないと思うので、チームの勝利を優先しながら自分の結果でチームの勝利に導けるようにやっていきたいです」と意気込む。来年のドラフト指名に向けて、スタートダッシュは順調だ。