<わかさ生活 第75回JABA京都大会 予選Aブロック第1試合:NTT西日本7-4日本製鉄瀬戸内>◇22日◇予選リーグ◇わかさスタジアム京都
昨年でDeNAを戦力外となり、今年から日本製鉄瀬戸内に加入した小深田 大地内野手が6番一塁で出場。4打数1安打の結果に終わり、チームは4対7で敗れた。
自慢の長打力は健在。5対2と3点を追う4回裏、無死一塁から右中間に二塁打を放ってチャンスを拡大。「最近は振れていなかったので、思い切っていった結果が良かったです」と振り返った。
この一打をきっかけに日本製鉄瀬戸内は2点を返して1点差に迫る。しかし、二死一、二塁と一打同点の場面で訪れた第4打席は中飛に倒れ、「やっぱり中軸が打たないと勝てない。NTT西日本は中軸がしっかりしていたので、そこの差が出たかなと思います」と反省しきりだった。
小深田は1年生から履正社のレギュラーとして活躍し、2年夏には井上 広大外野手(現阪神)らと甲子園優勝を経験。2020年ドラフト4位でDeNAに入団した。
しかし、一度も1軍に昇格することはできず、2024年は育成選手に。昨年は支配下登録を勝ち取れず、10月に戦力外通告を受けた。
「野球に育ててもらった選手なので、恩返しをしたい」と現役続行を模索。高校時代から勧誘を受けていた縁もあり、日本製鉄瀬戸内でプレーすることになった。
地元・兵庫県姫路市に本拠地を置くチームで、高校の先輩である内倉 一冴内野手もいる。「ノビノビとやらせてもらっているので、久々に野球を楽しんでできているかなと思います」と充実した日々を過ごしているようだ。
「若い選手が頑張らないとチームは強くなっていかないと思うので、自覚を持ってやっていきたい」と力強く語った小深田。元プロとはいえ、まだ大卒ルーキーと同じ22歳である。彼の野球人生はまだまだこれからだ。