【春季和歌山大会】センバツ出場校の耐久が20年ぶりの春4強!エースの冷水が復調の1失点完投勝利
1失点完投勝利を収めた冷水孝輔(耐久)
【トーナメント表】春季和歌山県大会 結果一覧
今春の甲子園に出場した耐久が高野山を下して夏の和歌山大会のシード権を獲得。春の県大会では20年ぶりの4強入りを果たした。
耐久の先発は絶対的エースの冷水 孝輔(3年)。センバツの中央学院戦で右肘に死球を受けた際、打撲と診断されて1週間以上は投げることができなかったそうだが、3回戦の和歌山北戦では完封しており、状態は戻りつつあった。
それでもまだ本来の球威が戻っているわけではなく、「序盤は浮ついたり、良いボールが行かなかった」と苦戦。2回表に9番・岩﨑 悠太(3年)の適時打で1点のリードをもらったが、その裏に二死二塁から7番・長江広大(3年)に左前適時打を打たれて同点に追いつかれてしまう。
それでも耐久は3回表に5番・白井 颯悟(2年)と6番・川合 晶翔(3年)の適時打で2点を勝ち越すと、その後は冷水が変化球を打たせて取る丁寧な投球を見せ、高野山に得点を許さない。
「『後半は良いボールが来ている』とキャッチャーの川合が言ってくれていたので、後半は粘り強く投げられたのかなと思います」と尻上がりに調子を上げた冷水は118球を投げ、7安打3四死球2奪三振で1失点完投。持ち味の粘り強い投球で、チームに勝利をもたらした。
球場のスピードガンでは最速134キロとまだ本来の球威が戻ってきているわけではないが、悪いなりにまとめられるのは実力がある証拠だろう。準決勝までは2週間あり、これからさらに調子を上げていきそうだ。
打線は12安打を放ったが、バントの失敗や盗塁死など攻撃面でのミスが目立った点を井原監督は課題に挙げ、「勝ち上がっていくにつれ、攻撃の方もミスは許されないですから、細かいところを詰めてやらないといけない」と準決勝に向けて気を引き締めていた。
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