Column

来年の世代屈指の大型左腕候補・久野悠斗(報徳学園)を要チェック!

2020.12.12

 小園健太市立和歌山)、森木大智高知)を筆頭に、逸材揃いの2021年高校生投手。来年の全国トップクラス左腕になるかもしれない逸材が185センチの大型左腕・久野悠斗報徳学園)だ。

 久野投手は兵庫県西部にある佐用町を拠点に活動する佐用スターズ出身。そして2018年、甲子園で活躍を見せた速球派左腕・林直人(NTT西日本)に憧れて報徳学園に入学。

 1年秋の近畿大会では天理戦で登板。ハイレベルなトレーニングを行う報徳学園の環境により、順調に球速を伸ばしてきた。

 久野は何が売りか?それは目的意識を持って練習に取り組む姿勢だ。

 まずキャッチボール。1つ1つずつ丁寧にキャッチボールしている姿が見られる。その合間に東海大で投手コーチを務めた磯野部長とフォームについて話している姿が見受けられたが、その話がフォームについてで、とても高度なものだった。

 キャッチボールが終わると、投球練習に入った。この1年間、いろんな学校の左投手のブルペン投球を見てきたが、角度、ボールの勢いともにトップクラスだった。角度もよく、大型投手にしては変な癖がなく、身体の使い方も実に良い。

 ストレートだけではなく、フォーク系の変化球の切れ味も鋭い。ブルペン投球を見ていて実にワクワクをさせられる。

 大会前、久野は「防御率0.00の投手陣を目指す」と語った。しかし県大会では神戸弘陵に破れ、2回戦敗退。センバツは厳しい立場となった。

 秋季大会後、報徳学園は久野以外の投手陣を強化。登板するときはショートリリーフとして来春のブレイクへ向けて着々と準備を重ねている。

 右投手の好投手が目立つこの世代。左投手の中で一歩突き抜けるために、1日1日を大事に過ごし、目標とする150キロに到達し、世代屈指の大型左腕の称号を手にしていきたい。

(記事=河嶋 宗一

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.08

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.07

【鹿児島】神村学園は昨秋4強の鶴丸と初戦で対戦<NHK旗組み合わせ>

2024.05.07

【山陰】益田東と米子松蔭、鳥取城北が石見智翠館と対戦<春季大会組み合わせ>

2024.05.07

【熊本】九州学院が文徳を破って22年ぶり3回目の優勝<RKK旗>

2024.05.07

【北海道】函館大有斗、武修館などが初戦を突破<春季全道大会支部予選>

2024.05.08

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.06

【2024年夏 全国地方大会シード校一覧】現在27地区が決定!

2024.05.02

春の神奈川準決勝・東海大相模vs.横浜の黄金カード実現! 戦力徹底分析、試合展開大胆予想!

2024.05.02

【茨城】常総学院、鹿島学園、水戸一、つくば秀英が4強入り<春季県大会>

2024.05.02

激戦必至の春季千葉準決勝!関東大会出場をかけた2試合の見所を徹底紹介!

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>