「明徳義塾撃破メソッド」自信に聖地での1勝狙う 高知代表・高知商(12年ぶり23回目)
「本気で、真剣に楽しく!」をモットーにメモリアルイヤーに花を添える!
高知商 野球部
高知大会決勝戦では9連覇を目指した明徳義塾から14安打10得点を奪い、12年ぶり23回目の夏甲子園出場を決めた高知商。近畿地区への出発前日の7月30日午後には、自校グラウンドでの最終練習を行った。
午前中のミーティングでチームは高知大会のDVDを視聴し、完遂できた「本気で、真剣に楽しく!」を甲子園でも貫くことを確認。よってノック、ケースノック・走塁が中心となった約2時間半の練習もそのベースづくりが中心となった。
例えば、打撃練習の傍らせ行われていたのは高知大会チーム打率.391の要因となった「フルミート」練習。「最初は難しかったですけど、ずっと取り組んでいたら最短最速でバットを出せるようになりました」とチームNO1の高校通算本塁打17本塁打を放っている近澤 孝祐が語ったように選手たちは5メートル前のネットへ向かって次々と強い打球を正確に打ち込んでいた。
なお、練習中はメディカルチェックに出向いていた投手陣は、全体練習終了後に立ち投げとティーバッティング。高知大会全4試合を投げ抜いた北代 真二郎(3年)は「5月の県総体後にマスターした」ツーシームやスローカーブも交え約50球を投じ、様々な変化量を披露していた。
「昨日、高知大会からメンバー2人が外れる発表があったけれども、ここまで努力してきた彼らの努力も力にして自分たちの野球をして、まず校歌を1回歌いたいです」と意気込むのは三塁コーチャーとして得点奪取に大きな貢献を果たしてきた主将・山中 大河(3年)。7月31日に県高野連主催の壮行会後、12年ぶりの近畿上陸を果たした高知商は、新たな高知商スタイルを貫き、学校創立120周年・創部100周年のメモリアルイヤーに「鵬程万里」ではじまる校歌を銀傘へ響かせにいく。
文・写真=寺下友徳