<2025年全国高校野球選手権愛知大会:愛知総合工科4-2安城東>◇28日◇1回戦◇豊橋市民球場
今春は、西三河地区予選で初戦敗退、敗者復活で生き返りつつも代表決定戦で敗れて県大会進出を逃した安城東。昨夏は3回戦まで進出している。今年は、学校としても創立50周年という節目の年となる。
愛知総合工科は、2016年に旧東山工の校地に、愛知工と統合する形で設立された新しい形の工科高校で、今年で10年目となる。今春は名古屋地区のブロック予選では名古屋大谷に大勝したものの東邦、愛知などと同じブロックだったこともあり、県大会進出は逃した。東山工時代は男子バレーボールの強豪としても知られていた。
愛知総合工科の左サイドハンドの変則気味の渡辺 成葉投手(3年)と安城東の宮本 和門投手(2年)の投手戦という展開になったが、序盤に4番永野 侑紘選手(3年)の二塁打などで先制した愛知総合工科が、終始試合の主導権を握ってそのまま逃げ切った。
その最大の要素としては、渡辺投手の好投だった。あまり例のないタイプの投手でもあり、初めて対戦すると打者は、ちょっと面喰らわされたような感じもあって、なかなかタイミングをとり切れないという印象もあった。実際、4回までで8三振を奪っていた。
5回になって、打順も3巡目となって、安城東打線も何とか捉えられるようになって、1点ずつ返していくこともできた。しかし、なかなか安打を集中していくということにはなれず、結局、安城東は4安打のみで11三振を喫した。
結果としては、初回と2回に得点して、7回に暴投で追加点を奪った愛知総合工科が、渡辺投手の好投に報いたという形になった。
安城東は、大見 健郎前監督で現副部長が、実質采配を揮っているような形のベンチワークだったが、「チームとしての若さが出ましたね。それに、相手の投手は、ほとんど経験したことのないようなタイプだったので、ちょっとタイミングを合わせづらかった。攻略し切れませんでした」と分析していた。それでも、2年生も多く、この試合の経験が、次のチームには生かされていくのではないだろうか。そんな期待感を持たせてくれる雰囲気は十分にあった。
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