「第107回全国高等学校野球選手権愛媛大会」の組み合わせ抽選会が、6月22日(日)10時から愛媛県松山市のにぎたつ会館で開催、今年も「野球王国えひめ」の熱い夏が到来した。

 組み合わせ抽選会では「私も第66回大会に(南宇和)の選手として参加した」二神 弘明・愛媛県高野連会長の挨拶にはじまった。本年からユニフォーム着用の上で女子部員のノッカーを許可、坊っちゃんスタジアム(愛媛県松山市)開催に限り内野席奥からの応援で攻撃時は常に吹奏楽含む応援を認めるなど、大会運営上の変更点が松浦 彰浩・愛媛県高連理事長からなされた後、いよいよ組み合わせ抽選会へ。

 その冒頭では新田今治西の昨秋・今春公式戦のポイントが並んだため、抽選会前に部長投票を行った結果49票(うち無効票1票)中、29票を集めた西条済美の順でシード校4校が発表された。その後に残りの45チームが予備抽選順にくじを引いた。

 昨春・今春と連続県大会Ⅴ、四国大会ベスト4入りで堂々第1シードの新田は菊澤 敬飛、川口 颯太の最速140キロ超右腕コンビを擁し、2019年以来の甲子園を目指す宇和島東、2年ぶりの夏甲子園が記憶に新しい川之江らと同ブロックに。180センチ89キロのビッグサイズルーキー右腕・吉川 夢真(松山中央ボーイズ出身)ら新戦力の台頭で第4シードから7年ぶりの夏聖地を目指す済美は、昨年代表の聖カタリナ、過去10年内甲子園出場の松山聖陵帝京五らが同ブロックに入る激戦区に。14日8時45分坊っちゃんスタジアムプレイボールの松山聖陵vs松山学院は1回戦屈指の好カードである。

 一方、第2シードの今治西は、お互い勝ち進めば準々決勝で名門・松山商と激突するブロックに。プロ注目の最速143キロ左腕・宇佐美 球児(3年)を擁する第3シード・西条は、右腕投手陣がそろう小松らと同ブロックから秋山 拓巳(現:阪神タイガースベースボールアンバサダー)3年時の2009年以来となる16年ぶり夏甲子園を期す、

 なお、7月11日(金)15時半から坊っちゃんスタジアムで行われる開会式の選手宣誓は「はじめから選手宣誓を希望していて(受け付け開始1時間前の)8時から並んでいた」と話す新居浜商・伊藤 優芽虎(いとう・ゆめと)主将(3年)に決まった。

 直後に意気込みを聞かれると、高校生のお笑い全国大会「高校生笑い日本一決定戦笑顔甲子園絆in新居浜」の開催地らしく「みんなが笑顔になる選手宣誓をしたい」と抱負を述べた。

 大会は11日に開会式のみを行った後、翌7月12日(日)から坊っちゃんスタジアム他4会場を使用。順調に日程を消化すれば7月22日・23日に準々決勝、25日に準決勝を開催し、7月27日10時プレイボールの決勝戦で夏の愛媛県高校野球の頂点が決まる。