14日、第107回全国高等学校野球選手権東西東京大会の組み合わせが決まった。

 センバツ出場の二松学舎大付は東東京大会の開幕戦に登場することが決まり、初戦は両国と対戦する。

 今年の東東京は97番、98番のどちらかのくじを引いた場合、開幕戦に入る。

 二松学舎大付日笠 雅凰主将が「98番」と読み上げると、会場はどよめきが起こった。二松学舎大付はセンバツでも開幕戦に登場し、柳ケ浦に勝利。この春は都大会初戦で八王子に敗れ、ノーシードスタートとなったため、開幕戦に登場する可能性はあった。センバツ、夏の地方大会ともに開幕戦に登場するのは異例だ。日笠は「またか」と驚きはあったが、「開幕戦まで100%の状態に持っていけるようにしたい」と語った。

 春では八王子に敗れた反省として「全員がつなぐ意識は持っていたのですが、その意識が強すぎて、強く振ることができていませんでした。夏までそれができるように必死にバットを振っています」と二松学舎大付らしいパワフルな打撃を取り戻すために、練習を続けてきた。その手応えは感じている。三塁コーチャーでチームを支える日笠主将は「残りの期間、なかなか技術はレベルアップ出来ないと思いますが、気持ちだけはしっかりと高めていきたい」と戦うメンタルも整えて、厳しいトーナメントを戦い抜くつもりだ。

 近年、開幕戦に登場して躍進したチームといえば、23年の日大鶴ケ丘が挙がる。日大鶴ケ丘は一戦ごとに戦うことに強さと粘り強さが増し、準優勝を収めた。今年の二松学舎大付は投打ともに潜在能力の高い選手を揃えるチームだけにノーシードからの反攻も期待できるだろう。