課題だった投手陣は多くの新戦力が登場

 冬の間、多くの投手が伸びてきた。エースの岡部は安定して140キロを出す頻度も増え、今年の埼玉を代表する左腕に成長。岡部以外では昨秋、ベンチ外だった吉井 蓮太郎投手(3年)が伸びてきた。昨春に負った肘の骨折の影響で秋は間に合わなかったが、昨年12月の紅白戦で最速144キロを計測し、森監督の期待も大きい。

 昨秋、ベンチ入りしていた右アンダーの石川 拓海投手(3年)は下手投げ特有の浮き上がる球質に磨きがかかり、110キロ後半でも空振りを奪える。3月の北照との練習試合では完投勝利。8回まで無失点の投球を続けており、森監督の評価も上がった。

 ほかにも秋では登板数も多かった右腕・伊藤 漣投手(3年)がおり、昨秋、9番打者で投手も兼任する橋本 尋外野手(3年)は、最速136キロを計測。1年春からベンチ入りした西村 虎龍投手(2年)は力みのないフォームから最速137キロの速球、スライダーを投げわけ、房安 巧人投手(2年)は常時130キロ中盤の速球、スライダーを丁寧に投げ分ける。森監督によると、どの投手も出力が高まり、競争は激しくなっている。

 今までは岡部が投げて勝つというパターンしかなかったが、オープン戦では岡部が投げなくても勝てる手応えは掴んだ。春の県大会から複数投手陣で勝ち抜く試合を実践していきたい。

自慢の強力打線は好投手相手にも威力を発揮

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