試合レポート

【神奈川春季大会】1点差の勝利に豊田監督も「武相らしいゲーム」東海大相模との決勝で42年ぶりの春季大会制覇狙う!

2024.05.04


40年ぶり関東大会出場を決めた武相

【トーナメント表】春季神奈川県大会 結果一覧

<神奈川県高校野球春季大会:向上5-6武相>◇3日◇第1試合◇横浜スタジアム

向上を6対5で下し、40年ぶりの関東大会出場を果たした武相。4年目を迎えた豊田 圭史監督は、「次の試合に勝つことしか考えていない」と、常に一戦必勝でトーナメントを勝ち抜いてきた。

2009年から富士大で5年間コーチを務め、監督就任1年目の2014年春から18年秋まで10連覇を達成している。そんな豊田監督が武相の選手たちに浸透させたのが「9イニング勝負」の意識だ。

5回を終え、武相金城 楽依夢外野手の適時2塁打などでリードを広げていた。しかし、6回に2点を失うと、8回にも2番手で登板した仲間 球児朗投手(3年)がさらに失点を許すなど、徐々に向上の追い上げを受けていた。
それでも、「ヒット数や得点数はある程度限界があると感じています。そこを何とか守っていくのが野球だと思っています」と豊田監督は話す。打線の援護も5回以降は止まってしまったが、「次の1点を取りたいと思っている中でも、その1点を取らなくても勝てるチームを作らないといけない」。結果的に1点差での勝利となったが、「9イニング勝負という意味では、武相らしいゲーム」と振り返った。

豊田監督は試合に出場する選手だけでなく、応援にまわったメンバーにも賛辞を送る。「うちは雑草の塊。エリートもいないので」と前置きしつつ、「気のある人間が集まって、応援も含めて全員で勝負しにいく。応援も試合に出ていると言い続けてきた。役割を取り組める人間になろうという中で、彼らの力も相当あると思います」と、横浜スタジアムにこだました声援を力に変え、チーム全員で勝利を掴んだと強調した。

40年ぶりの快進撃も、「嬉しいですけど、明日があるので」と指揮官は頂点を見据えている。決勝で勝利すれば42年ぶりの春季大会優勝。横浜を倒して勢いに乗る東海大相模を相手に、どんな戦いを見せるのか注目だ。

【トーナメント表】春季神奈川県大会 結果一覧

〈関連記事はこちら〉
【一覧】神奈川県 注目選手
【春季神奈川大会】武相が粘る向上を振り切って決勝進出!40年ぶり関東大会出場決める!

この記事の執筆者: 塩澤 風太

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.18

【秋田】明桜がサヨナラ、鹿角は逆転勝ちで8強進出、夏のシードを獲得<春季大会>

2024.05.18

【岩手】一関二、盛岡誠桜などが初戦を突破<春季大会>

2024.05.18

【関東】昌平・山根が2発5打点、東海大相模・4番金本が2ランなどで初戦を快勝、東海大菅生は山梨学院を完封<春季地区大会>

2024.05.18

【長崎】長崎西、島原中央などが初戦を突破<NHK杯地区予選>

2024.05.18

【春季関東大会】白鷗大足利・昆野が最速152キロを計測!前橋商の剛腕・清水はまさかの5失点…。チームもコールド負け!

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商

2024.05.17

「野球部や高校部活動で、”民主主義”を実践するには?」――教育者・工藤勇一さん【『新しい高校野球のかたち』を考えるvol.5】

2024.05.14

大阪体育大の新入生に兵庫大会8強の145キロ右腕、金光大阪の1番センター、近大附の4番打者など関西地区の主力が入部!

2024.05.16

【宮城】仙台一、東北、柴田、東陵がコールド発進<春季県大会>

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?