【神奈川春季大会】1点差の勝利に豊田監督も「武相らしいゲーム」東海大相模との決勝で42年ぶりの春季大会制覇狙う!
40年ぶり関東大会出場を決めた武相
【トーナメント表】春季神奈川県大会 結果一覧
<神奈川県高校野球春季大会:向上5-6武相>◇3日◇第1試合◇横浜スタジアム
向上を6対5で下し、40年ぶりの関東大会出場を果たした武相。4年目を迎えた豊田 圭史監督は、「次の試合に勝つことしか考えていない」と、常に一戦必勝でトーナメントを勝ち抜いてきた。
2009年から富士大で5年間コーチを務め、監督就任1年目の2014年春から18年秋まで10連覇を達成している。そんな豊田監督が武相の選手たちに浸透させたのが「9イニング勝負」の意識だ。
5回を終え、武相は金城 楽依夢外野手の適時2塁打などでリードを広げていた。しかし、6回に2点を失うと、8回にも2番手で登板した仲間 球児朗投手(3年)がさらに失点を許すなど、徐々に向上の追い上げを受けていた。
それでも、「ヒット数や得点数はある程度限界があると感じています。そこを何とか守っていくのが野球だと思っています」と豊田監督は話す。打線の援護も5回以降は止まってしまったが、「次の1点を取りたいと思っている中でも、その1点を取らなくても勝てるチームを作らないといけない」。結果的に1点差での勝利となったが、「9イニング勝負という意味では、武相らしいゲーム」と振り返った。
豊田監督は試合に出場する選手だけでなく、応援にまわったメンバーにも賛辞を送る。「うちは雑草の塊。エリートもいないので」と前置きしつつ、「気のある人間が集まって、応援も含めて全員で勝負しにいく。応援も試合に出ていると言い続けてきた。役割を取り組める人間になろうという中で、彼らの力も相当あると思います」と、横浜スタジアムにこだました声援を力に変え、チーム全員で勝利を掴んだと強調した。
40年ぶりの快進撃も、「嬉しいですけど、明日があるので」と指揮官は頂点を見据えている。決勝で勝利すれば42年ぶりの春季大会優勝。横浜を倒して勢いに乗る東海大相模を相手に、どんな戦いを見せるのか注目だ。
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