【近畿学生】神戸医療未来大のプロ注目右腕が1失点完投で1部初勝利!
9回表に勝ち越しの3点適時三塁打を放った住友勝輝(神戸医療未来大)
<近畿学生野球連盟春季リーグ戦:神戸医療未来大5-1大阪公立大>◇26日◇第4節1回戦◇南港中央野球場
今季から1部で戦っている神戸医療未来大が大阪公立大に逆転勝ち。入れ替え戦回避に前進した。
神戸医療未来大を牽引するのがエースで主将の鈴木 連(4年=鳴門渦潮)。抜群の制球力と巧みな投球術が光るプロ注目の最速147キロ右腕で、昨秋は2部ながら4勝0敗、防御率0.50の活躍で優勝の立役者になった。
1部初参戦の今春もこの試合が始まるまで4試合に先発して防御率1.45と力を発揮している。しかし、打線の援護がなく、0勝3敗と勝ち星には恵まれていなかった。
今季5度目の先発となったこの日はストレートにカットボールやチェンジアップが冴え、3回まで4三振を奪ってパーフェクトピッチング。「フォームの中で軸足に乗せるイメージを持っていました。前までは手投げになってしまっていた部分があったので、地面からエネルギーをもらうことを意識した結果、良い真っすぐが行っていました」と快調な投球を見せていた。
しかし、4回裏は先頭の1番・疋田 渓(3年=広島新庄)にレフトへの二塁打を打たれると、二死三塁からパスボールで先制点を献上してしまう。
鈴木はこれ以上の追加点を許さなかったが、味方打線にあと一本が出ず、1点ビハインドのまま最終回を迎えた。
9回表の神戸医療未来大は相手の失策と犠打で一死三塁のチャンスを作ると、2番・直野 鼓太朗(3年=藤井学園寒川)がスクイズを決めて同点に追いつく(記録は犠打野戦)。さらにその後、一死満塁から5番・住友 勝輝(4年=英明)が中越え3点適時三塁打を放って、勝ち越しに成功した。
神戸医療未来大は相手のバッテリーミスでさらに1点を加えると、その裏を鈴木が無失点で抑えて勝利を掴んだ。
鈴木は131球を投げて、3安打3四死球12奪三振で1失点完投。嬉しい1部初勝利にも「あまり自分の勝利数はあまりこだわっていない。チームが勝てたことが良かったです」と表情は崩さなかった。
27日の2回戦で勝利すれば、1部残留が決まる。「今日の試合で勝てたことを明日につなげて、勝ち点を取ることが目標。(次節で対戦する)奈良学園大さんにも勝ち点を取って、秋につながるようにやっていきたいです」と残りの試合も全力で戦うつもりだ。