試合レポート

松山商、絶対エース・林 颯太の奮投で難敵・松山聖陵に競り勝つ!

2024.03.26


林颯太(松山商)

最後は一度は失点に絡んでしまった片桐 広翔内野手(3年)の美技で県大会進出。大野 康哉監督も「ミスをしても挽回するプレーができた」と評する、らしい野球で難敵・松山聖陵を下し県大会進出を決めた松山商。が、やはりこの試合で最も輝いたのは1年秋から名門の「1」を背負う絶対エース・林 颯太(3年)であった。

この日の林はこの春、センバツ出場校の高知阿南光に加え沖縄遠征でも8試合を消化してきた松山聖陵打線に対し賢い投球を披露。4回裏に2四球を与え二死満塁とするなど「変化球がコントロールできなかった」と話す前半の反省を踏まえ、後半からは140キロに迫るストレート中心の配球に変更。冬場に取り組んできた「置きに行くのではなくコースに投げ込む」インロー・アウトローへの強いボールにカットボール、スライダーも低めに集め132球6安打2四球7奪三振1失点(自責点0)の完投勝利へとつなげた。

内容も存分に伴った林に対しては指揮官も「自分がやる気持ちが前面に出ているし、ピンチでも弱気にならなかった」と絶賛。昨秋は県大会優勝も続く四国大会初戦でセンバツベスト8の阿南光に終盤競り負けた松山商であるが、この最速143キロ右腕の快投が続けば、チームが目標とする秋春連続愛媛県大会制覇と地元開催の四国大会1勝も十分射程範囲だ。

そしてもちろん、その先にあるのは白地に胸えんじ「MATSUYAMA」が縫い付けられたユニフォームの23年ぶり聖地帰還。175センチ76キロの右腕を中心に守り勝つ「松商スタイル」が確立できれば、野球王国が長らく待ち望む瞬間は、さらに現実味を帯びてくるだろう。

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この記事の執筆者: 寺下 友徳

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1 Comment

  1. ねこるん

    2024-04-04 at 6:38 PM

    松商優勝おめでとう🎉
    やったね❤️

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