盗塁阻止にタイムリーに、俊足で内野安打! 星稜の2年生・能美誠也が8強進出に大活躍【センバツ・輝きを放った逸材たち】
能美 誠也(星稜)※写真は過去の取材より
<第96回選抜高校野球大会:星稜3-2八戸学院光星>◇25日◇2回戦◇甲子園
最後はこの男が締めた。星稜(石川)が1点リードで迎えた9回2死一塁。星稜の能美 誠也捕手(2年)が、二塁へ矢のような送球を送って、盗塁を阻止。二塁送球1.9秒の強肩ぶりを発揮し、星稜の8強入りが決まった。
先制攻撃にも貢献した。1回に1点を先制した後、なおも2死一、二塁のチャンスで高めのカーブを振り抜いて中前安打を放つ。2点目となる適時打となり、チームに勢いをつけた。
この試合は2打数1安打1打点。2つの犠打もきっちり決めてつなぎ役も果たした。初戦の田辺(和歌山戦)は4打数2安打。2回戦と合わせて今大会6打数3安打と打率5割を誇る。
マスクを被っても、先発の佐宗 翼投手(3年)をリードし、八戸学院光星(青森)の強力打線を2点に抑えた。
「打ってよし」「守ってもよし」の上に、「投げてもよし」で、2年生捕手としては申し分ない活躍をしている。
実はさらに「走ってもよし」なのだ。50メートル6秒1で、昨年秋の明治神宮大会で一塁到達タイムは4秒17を記録した。昨年秋の北信越大会では盗塁2をマークし、明治神宮大会では4試合で4盗塁。センバツでも2回戦ではなかったが、初戦では一塁走者としてダブルスチールでの1点を決める盗塁1を決めている。その時の出塁も、二塁への内野安打。やや二塁ベースよりだったとはいえ、通常ならアウトのタイミングも、能美の足が勝った形だった。
174センチ、72キロ。今はまだやや細身ではあるが、高校卒業までにさらにパワーアップされるかもしれない。計り知れない将来性を感じる捕手。準々決勝以降も星稜・背番号2から目が離せない。
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