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センバツ 打撃で躍動する新2年生の逸材たち15人! サヨナラ打に猛打賞でチームを牽引

2024.03.24


伊藤英司(青森山田)、小川亜怜(作新学院)

第96回選抜高校野球大会は第5日まで終了し、30チームが甲子園でプレーした。勝敗はもちろんだが、選手個人の活躍にも注目されるなか、今春2年生になる逸材の活躍も光った。

昨夏甲子園4強のメンバーが多く残る神村学園(鹿児島)は、初戦から強豪との激突となったが、昨年秋の関東王者の作新学院(栃木)を下して2回戦に進出した。その強力打線の3番に座ったのが、今岡 拓夢内野手(2年)。昨年夏4強チームの主将を務めた今岡 歩夢内野手(現・金沢学院大)の弟だ。

この試合で4打数3安打と猛打賞をマーク。第1打席の遊撃への内野安打と、第4打席のバント内野安打は、ともに俊足で奪った。最後の第5打席では、低めの変化球をしっかり振り切って痛烈なゴロで左前安打を放った。

遊撃の守備でも安定したさばきを見せるなど、2年生とは思えない落ち着きと自信で満ちあふれていた。昨年の秋の九州大会では本塁打を放つなど、長打力もあり、2年生ながら神村学園の3番を任されているのも、うなずける。

その他のチームでも、活躍を見せた2年生は多い。神村学園に敗れたが、作新学院では3安打を放った2番・土井 雄一郎内野手を含め、3番・小川 亜怜外野手、5番・柳沼 翔内野手の3人の2年生がマルチ安打をマークした。この夏も含めて来年のチームまで強さを誇りそうだ。

青森山田(青森)の6番・伊藤 英司内野手は、9回サヨナラ打を放った。宇治山田商(三重)の9番・加藤 一路内野手(2年)はマルチ安打こそマークできなかったが、貴重な決勝打をマークしてチームの勝利に貢献している。

星稜(石川)の能美 誠也捕手は、扇の要として昨年秋の明治神宮大会優勝へ導いた逸材。初戦で2安打を放つなど、攻守にわたり存在感を増し、このセンバツでも大きく成長していくに違いない。

山梨学院(山梨)の平野 天斗内野手は、新基準バットでの打撃について「ライナー性を打つことと。強引に引っ張ることをしないようにする」ことを心がけているという。右打者の平野はセンバツ初戦で中前安打と右前安打の2安打を放つなど、しっかり成果を出したことになる。

25日からは2回戦がスタートする。初戦で活躍した2年生が勢いに乗って活躍度が増す可能性がある。これからも、下級生のはつらつとしたプレーにも期待がかかる。

次のページ:【一覧】今センバツ初戦でマルチ安打をマークした2年生

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この記事の執筆者: 浦田 由紀夫

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