【春季愛知大会地区予選】思い切ったスイングが功を奏し菊里が日進西に圧勝
菊里・土屋諒太
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<春季愛知県高校野球名古屋地区1次予選:菊里10-0日進西(5回コールド)>◇21日◇Iブロック敗者復活1回戦◇享栄グラウンド
春季愛知県大会の1次地区予選が20日の春分の日から始まった。5地区がそれぞれ独自の運営で行っていくシステムとなっている。名古屋地区は5校および4校ずつに分かれているが、1度敗れても敗者復活トーナメントがある。4校のIブロックでは、前日に敗れた同士の敗者復活戦が行われた。
力のある強豪私学に、どちらもコールドゲームで打ちのめされたのだが、この試合で立て直しを狙う。
強い風の吹く中での試合だったが、菊里の先発左腕の土屋投手は、テンポのいい投球で、強風でも集中を切らすこともなく5イニングを投げ、打者18人に対して1安打2四球と失策の走者のみで0点に抑えた。しかも、奪った三振は毎回の8つ。まだ2年生で、これからどれだけ成長していくのかは大いに楽しみだ。
土屋投手の好投を後押しする打線も好調で、初回には四死球と失策に乗じて先制すると、2回には3つの四死球と4番・八田の右中間二塁打などで4点を奪う。3回にも、8番・加藤の三塁線を破る三塁打にバント安打、勝濱の右中間二塁打などで、さらに3点。4回にも児玉の左越二塁打などでさらに追加点。そして、5回は先頭の勝濱が右越え三塁打すると、代打・沢渡が右前打を放ち10点差となりコールドゲームとなった。
菊里としてはまさに会心の勝利という内容だった。このチームがスタートした時から監督に就任した初任校で3年目の28歳という若い竹内力哉監督は、「いい内容の試合でした。自分としても公式戦初勝利となりました」と素直に勝利を喜んでいた。土屋投手に関しては、「三振の取れる投手なので、勢いに乗っていってくれました。選手たちは、言ったことを自分たちの言葉で理解して、時に反論してくることもあるのですけれども、いい形で話し合いながらやれていると思います」と、年齢が近い分だけ、選手と指揮官の間も距離が近く、それがいい方向に作用しているようだ。いい雰囲気の戦いだったと思えた。
日進西は、初回に連続三振を喫してしまい、それが尾を引いたのか、結局、最後まで自分たちのリズムに乗れないままゲームセットを迎えてしまった。
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