ダイナミックなフォームで存在感、高知・平が”リリース修正”で成長に手応え【センバツ・輝きを放った逸材たち】
平悠真(高知)※写真は過去の取材より
<第96回選抜高校野球大会:広陵3-1高知>◇21日◇1回戦◇甲子園
最速148キロ右腕が、噂通りの投球を見せてくれた。高知の2番手として5回からマウンドに上がった平 悠真投手(3年)が、躍動感あふれるフォームで、広陵打線に立ち向かった。
結果的に敗れてしまったが、素質の高さは証明した。この日の最速こそ143キロだったが、183センチ、84キロの体格からダイナミックに上から投げ下ろすフォームには、将来性を感じさせた。
自慢の直球とともに、抜いたチェンジアップも有効だった。広陵打線もこの抜いた球に空振りするシーンも多かった。この緩急を生かした投球に磨きがかかれば、さらなるレベルアップにもつながりそうだ。
平本人も納得の表情を浮かべていた。「最初は状態が上がらず、球速表示をみて、あれっと思ったが、自分は尻上がりに状態を高めることができるので、後半は球が走っていた」と自信を深めていた。この冬場に取り組んできたのがリリースの修正だという。
「今まで、球を潰すようなリリースだったが、それだと球速の割に打者が速さを感じていなかったので、擦るようなリリースに修正しました。その結果、チームで測っているラプソードでホップ成分が高まり、いわゆる伸びのあるストレートを投げることができるようになった」
5回から登板し、5回を投げてわずか2安打に抑えた。この日の敗戦の反省はもちろんだが、大きな自信も胸に夏に再び甲子園に戻ってくることを期待する。
【関連記事】
【トーナメント表】センバツ大会 21日結果一覧
広陵が髙尾-只石バッテリーの活躍で4大会連続初戦突破、高知粘り届かず
【一覧】今年も逸材揃い!センバツ注目選手リスト
【センバツ】飛距離は明らかにダウン、外野守備位置も前に…「新基準バット」が甲子園を変えた
【センバツ】優勝候補は健大高崎と広陵! 健大高崎は超強力打線&2年生2枚看板、広陵は経験豊富な右腕・高尾に「スーパーエース」の予感!