青森山田がセンバツ初勝利、木製バット使用・吉川の三塁打から劇的勝利、京都国際・中崎力尽く
関浩一郎、伊藤英司(青森山田)
<第96回選抜高校野球大会:青森山田4-3京都国際>◇21日◇1回戦◇甲子園
青森山田(青森)が京都国際(京都)相手に劇的勝利を挙げ、センバツ初勝利をつかんだ。3対3で迎えた9回裏、1死三塁から伊藤 英司内野手(2年)が左前へサヨナラ打。過去2度初戦敗退だったセンバツで、初めて勝利をつかんだ。
今大会開幕戦で勝利をつかんだ八戸学院光星とともに、センバツ史上初めて青森勢2校が初戦突破を決めた。
青森山田の對馬 陸翔外野手(3年)と吉川 勇大内野手(3年)が、今大会初めて木製バットを使用。吉川は1回の第1打席で痛烈な打球で三遊間を破る安打をマークしていたが、9回1死から迎えた第4打席で、左中間への三塁打をマーク。サヨナラホームを踏み、劇的勝利の「主役」を演じた。
吉川は試合後「低反発(バット)は使ったことなく、冬場から使っている木製を信じて使った。三塁打を打てて嬉しい。とにかく芯に当てることを考えている。木製バット15本はすべてメープルで親に買っていただいた。とにかくプロにいきたい」と言葉を弾ませた。
對馬は安打こそなかったが「低反発、木製どちらも使っていたが、木製の方が良いと思った。自分はヘッドを利かせて打つタイプなので、木製の方が合っていた」と振り返っていた。
先発した関 浩一郎投手(3年)は8回7安打3失点(自責2)にも「ストレートは本調子ではなかったが、この日はチームが勝つことにこだわってバランスを整えて投げることができた」と勝利を喜んだ。
京都国際の先発・中崎 琉生投手(3年)は7安打完投の力投報われず、「自分の投球を心掛けたが、最後だけ打たれたくない思いが空回りしてしまった」と肩を落とした。初戦で甲子園を去るが、好左腕という前評判通りの投球は残すことはできた。
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