阿部監督もうれしい悲鳴!? 巨人の開幕一軍争いが激しすぎる! 新人・新戦力が活躍し投手陣は底上げに見事成功、 野手陣の競争も激化!【キャンプ一軍選手一覧】
左から西舘勇陽、又木鉄平、馬場皐輔
巨人の春季キャンプは20日の休養日を挟んで、21日から第5クールに突入する。今年の一軍キャンプメンバーには新人選手、新加入選手の多くが名を連ねており、直近の試合、シート打撃を振り返っても新人・新戦力が仕上がりの良さを見せている。
新人ではドラフト1位の西舘 勇陽投手(花巻東-中央大)が18日の韓国プロ野球・サムスン戦(以下サムスン)で先発し、2回1失点の好投。最速149キロをマークした。
ドラフト3位の佐々木 俊輔外野手(日大三-東洋大-日立製作所)は実戦に入ってから一気に株を上げ、18日のサムスン戦では3安打5打点の活躍。今後も一軍戦でスタメン出場の機会はありそうだ。
ドラフト4位の泉口 友汰内野手(大阪桐蔭-青山学院大-NTT西日本)はもサムスン戦で2安打3打点の活躍。入団前から定評があった守備でもアピールしている。
ドラフト5位の又木 鉄平投手(日川-東京情報大-日本生命)も着々と階段を登ってきた。11日の紅白戦で1回無失点2奪三振の好投。18日のサムスン戦では2回1失点。出どころがみにくいフォームから繰り出す切れ味鋭いストレートで次々と空振りを奪っており、巨人ファンから「この投手が5位で取れたのか!」と驚きの声が上がっている。
移籍してきた新戦力も活躍中だ。
前オリックスの近藤 大亮投手(大阪商業大高-大阪商業大-パナソニック)は伸びのあるストレートで、14日のシート打撃では打者6人を完全に抑えた。前ソフトバンクの高橋 礼投手(専大松戸-専修大)は17日のシート打撃で打者7人相手と対戦。丸 佳浩外野手(千葉経大附)に本塁打を打たれたが、持ち味を発揮した。希少性が高いアンダースローだけに、結果を残していきたい。
同じく前ソフトバンクの泉 圭輔投手(金沢西-金沢星稜大)は18日のサムスン戦で1回無失点。角度のある最速150キロのストレートは絶品だった。
前阪神の馬場 皐輔投手(仙台育英-仙台大)は14日のシート打撃で、打者7人相手に1四球3奪三振を記録。球質の重いストレートに加え、カットボールの精度も外角ギリギリに決まっており、完成度は高い。
巨人の課題だった投手陣の全体的な底上げは、現段階では成功している。野手陣も即戦力野手が活躍を見せることで、さらに競争が激化している。
23日からオープン戦を迎え、まず、昨年日本一の阪神と戦う。現在の一軍キャンプメンバーは40人。サバイバルを経て、開幕一軍登録31人を勝ち取るのはどの選手になるのか。