日本ハム2年目右腕・金村尚真、圧巻の投球で新人王候補に名乗り! 紅白戦で2回無失点の好投!
富士大時代の金村 尚真
3日、日本ハムは12球団で最速となる紅白戦を行い、今季2年目の金村 尚真投手(岡山学芸館-富士大)が好アピールに成功。最速152キロの速球を武器に2回無失点の好投を見せた。
今季の活躍を予感させる投球だった。バランスの良い投球フォームから繰り出す速球は常時140キロ後半で最速152キロを計測。そのストレートを外角ギリギリに投げ込むコントロールの良さが光った。2回は連打を浴び、無死二、三塁のピンチを招いたが、冷静に無失点に抑える。特に一死二、三塁の場面で昨年ドラフト2位の進藤 勇也捕手(筑陽学園-上武大)を落差抜群のフォークで三振を奪った投球は爽快だった。
金村は岡山学芸館時代から評判の好投手だった。145キロ前後の速球を投げ込み、2018年の岡山県を代表する本格派右腕として、最後の夏は岡山大会準優勝。富士大進学後、着実に進化し、最終学年には150キロのストレート、多彩な変化球を投げ込む完成度の高い投球で、4年春には39.2回を投げ、48奪三振、防御率1.36、与四球1という圧巻の投手成績でリーグ優勝して、大学選手権に出場。
初戦で大阪商業大に敗れたが、延長10回タイブレークでわずか2点に抑える好投を見せた。そして4年秋は41回を投げ、51奪三振、自責点2、防御率0.44と圧倒的な成績を残した。投手の制球力を示すK/BBは春は48.0、秋は17.00、2シーズンを合計して24.75と、規格外の数値を示した。こうした成績をもたらす完成度の高さが評価され、日本ハム1位指名を受けた。
1年目から開幕ローテーション入りし、4試合で2勝1敗、防御率1.80、25回を投げ、23奪三振、K/BB4.60と申し分ない成績を残していたが、肩を痛め、長期離脱となった。
今季にかける思いが伝わった投球だった。まだ金村は新人王の資格を残している。
一軍の雰囲気も去年経験していることもあり、このまま順調に内容のある投球をみせていけば、開幕一軍は確実で、有力候補に挙がる可能性もある。
今後の投球に注目だ。