二軍セーブ王 楽天・清宮が「育成6年目」で悲願の一軍キャンプ! 支配下「いただき」なるか!
八千代松陰時代の清宮 虎多朗
23年シーズンを4位で終えた楽天。今シーズンから今江 敏晃新監督のもとでチームは始動。先日発表したキャンプメンバーで、早速ドラフト1位・古謝樹投手らルーキー2人を1軍に帯同することが正式決定。チームスローガンである「いただき!」を目指して新戦力とともにキャンプを迎えようとしている中で、育成選手・清宮 虎多朗投手も1軍キャンプに名を連ねた。
八千代松陰時代は甲子園の出場実績がない。ただ190センチの長身を生かした角度のある投球と、最速145キロの速球がスカウトの目に留まり、2018年の育成ドラフト1位で楽天に入団。育成選手である以上、もちろん1軍登板はない。まだまだ知名度は低いかもしれないが、覚醒の日が目の前まで来ている。
23年シーズンは守護神として、チーム2位タイとなる39試合に登板。最速159キロまで伸びたストレートを武器に22セーブを記録してイースタンのセーブ王を獲得。怪我の影響もあり、2022年シーズンまでの4年間でわずか9試合の登板に留まっていたが、5年目の昨シーズンで一気に飛躍した。
清宮自身、ケガで苦しんだ時期を乗り越えて、遂に覚醒の兆しが見えてきた。この5年間で、清宮と同じく2018年で入団した高卒ドラ3・引地 秀一郎投手、同じく高卒ドラ5・佐藤 智輝投手はともに、1軍登板がないまま昨シーズンで戦力外となってしまった。
残りの同期は、育成ドラ2・則本 佳樹投手を除き、全員が1軍キャンプでスタートする。これも素晴らしいことだが、清宮は同期とともにアピールし、支配下を勝ち取れるのか。清宮の下剋上に注目したい。
<2018年の楽天ドラフト指名選手>
1位:辰己 涼介外野手→1軍キャンプ
2位:太田 光捕手→1軍キャンプ
3位:引地 秀一郎投手→23年戦力外
4位:弓削 隼人投手→1軍キャンプ
5位:佐藤 智輝投手→23年戦力外
6位:渡邊 佳明内野手→1軍キャンプ
7位:小郷 裕哉外野手→1軍キャンプ
8位:鈴木 翔天投手→1軍キャンプ
育成1位:清宮 虎多朗投手→1軍キャンプ
育成2位:則本 佳樹投手→21年戦力外