丸佳浩(巨人)「通算300号」が迫るも、高いハードル! 【プロ野球大記録に挑む選手たち⑪】
丸 佳浩
野球の世界では、海の向こう、メジャーで日本人選手の活躍が期待される24年シーズンだが、日本でプレーする選手にだって注目の話題はある。2024年のシーズンで、さまざまな通算記録がかかるベテラン選手に注目してみた。
プロ17年目を迎える巨人の丸 佳浩外野手(千葉経大附出身)が、300本塁打にあと31本としている。ここまで積み上げてきた本塁打数は269本。キャリアハイは2018年広島時代の39本で、31本以上を放ったのはこのシーズンだけしかなく、300本塁打の今季中の達成は楽ではない。むしろ、近年の実績からすれば、厳しいと言わざるを得ない。
23年のシーズンは散々な結果に終わった。43得点、94安打、打率.244、18本塁打、47打点。この数字は、巨人に移籍して5年間のワースト記録となった。
【丸の巨人移籍後の5シーズンの成績】
2019年 143試合 631打席 82得点 156安打 27本塁打 89打点 打率.292
2020年 120試合 491打席 63得点 120安打 27本塁打 77打点 打率.284
2021年 118試合 457打席 58得点 104安打 23本塁打 55打点 打率.265
2022年 143試合 607打席 81得点 143安打 27本塁打 65打点 打率.272
2023年 121試合 431打席 43得点 94安打 18本塁打 47打点 打率.244
2022年には、やや持ち直したとはいえ、昨シーズンが「巨人ワースト」となったと言っても過言ではない。
丸のシーズンキャリアハイは広島時代。打率.310は2014年、171安打は2017年で、39本塁打、97打点は2018年に記録している。しかし、巨人に移籍してからは数字が伸び悩むどころか、落ち込んできている。本塁打だけは、かろうじて2ケタを放っているのが意地の現れだろう。
今季はベテランの技を駆使して、一発に特化した打撃を習得することができれば300号に向けての希望の光りは見えてくるかもしれないが、人生2度目の30発以上を果たしてマークすることができるのか。今季から2年契約を結んだ丸にとって、24年シーズンは、今後の選手生活を大きく左右するシーズンになるかもしれない。