浅村 栄斗(楽天)、33歳での2000安打&300号達成を狙う【プロ野球大記録に挑む選手たち⑩】
浅村 栄斗
野球の世界では、海の向こう、メジャーで日本人選手の活躍が期待される24年シーズンだが、日本でプレーする選手にだって注目の話題はある。2024年のシーズンで、さまざまな通算記録がかかるベテラン選手に注目してみた。
楽天の浅村 栄斗内野手(大阪桐蔭出身)が、今季中の2000安打達成に意欲を燃やしている。昨年までは通算1845安打で、名球会入りまでは、あと155安打。昨年の契約更改の場でも、記録達成への意欲を口にし、今季中の達成を目指す。
155安打は無理な数字ではない。2018年に175安打を放って以来、155安打以上放ったシーズンはないが、昨シーズンは143安打を放ち、2018年以来5年ぶりに140安打以上を放っている。もうひと頑張りすれば、155安打は達成できるだろう。
浅村は現在33歳で、今年の11月12日で34歳となる。今シーズン中に達成できれば、34歳を迎える前に2000安打をマークすることになるが、これは年齢的には歴代トップ5に匹敵する。NPBだけの2000安打達成の年齢順は以下の通り。
1位 榎本 喜八 31歳7カ月
2位 坂本 勇人★ 31歳10カ月
3位 張本 勲 32歳2カ月
4位 土井 正博 33歳6カ月
5位 立浪 和義 33歳10カ月
6位 王 貞治 34歳2カ月
7位 野村 克也 35歳3カ月
8位 長嶋 茂雄 35歳3カ月
9位 山内 一弘 35歳5カ月
10位 藤田 平 35歳6カ月
(★は現役)
あらためて巨人・坂本 勇人内野手(光星学院出身)の凄さを認識させられるが、浅村が上位5人のなかに入るほどの速さで達成できれば大きな勲章になる。
さらに浅村には300号到達の目標もある。現在通算283本で、記録達成まであと17本。
昨シーズン26本塁打で本塁打王に輝いているほどで、こちらの記録達成は時間の問題だろう。
300号&2000安打。浅村が「ダブル達成」を狙って今季大きく羽ばたく。