甲斐野央の獲得で西武投手陣は超強化成功! 今季は中継ぎ2投手が離脱確定
東洋大時代の甲斐野 央
11日、FA宣言でソフトバンクに移籍した山川 穂高内野手(中部商)の人的補償選手として西武に移籍することになった甲斐野 央投手(東洋大姫路)。新天地での活躍を誓った甲斐野に対し、ファンからも期待の声が高まっている。
プロ入り後の成績を振り返ると、1年目から65試合登板で2勝5敗、26ホールドと活躍。昨年は46試合登板で3勝1敗、2セーブ、8ホールド、防御率2.53で、ここまで一軍で160試合登板で、7勝8敗、11セーブ、41ホールド。22年、23年と2年連続で防御率は2点台。そしてどの試合でも150キロ中盤の速球を投げ込む剛速球リリーバーとして活躍してきた。
甲斐野の獲得は西武の中継ぎ事情を考えれば、きわめて大きい補強だ。
まず昨年の西武の主な中継ぎ投手の成績を振り返りたい。
【右投手】
青山 美夏人(横浜隼人-亜細亜大)39試合 1敗1ホールド3セーブ 防御率2.96
田村 伊知郎(報徳学園-立教大)24試合 2勝1敗6ホールド 1セーブ 防御率1.52
平井 克典(飛龍– 愛知産業大 – ホンダ鈴鹿)54試合 4勝3敗28ホールド 防御率2.55
森脇 亮介(塔南高-日本大-セガサミー)31試合 2勝1敗12ホールド 防御率1.95
ボー・タカハシ(アングロプルデンティーノ高-3Aルイビル-韓国・起亜)28試合 1敗 防御率3.00
本田 圭佑(東北学院-東北学院大)25試合 1敗2ホールド 防御率1.56
【左投手】
佐藤 隼輔(仙台-筑波大)47試合 1勝2敗 18ホールド 防御率2.50
佐々木 健(木造-富士大-NTT東日本)21試合 1敗4ホールド 防御率0.87
このうち、佐々木と森脇は手術の影響で長期離脱が確定し、育成選手として契約を締結。今季は戦力として期待ができない。さらにボーと青山は先発挑戦が決まっている。
抑え候補として、前ヤンキースのアルバート・アブレイユ投手を獲得したものの、西武の中継ぎは、若手投手の競争に頼る部分が大きく、未知数なところがあった。実績のある甲斐野が入ったことは大きな補強だ。
今季、甲斐野に期待したい成績は50試合以上、20ホールド以上、防御率2点台前半。昨年のパ・リーグの中継ぎ投手で、20ホールド以上挙げたのは平井含め12人、なおかつ防御率が2点台なのは10人だった。この2つの数字を達成できれば、一流の中継ぎとして認められるだろう。
今シーズンは勝利の方程式に加わる存在になることを期待したい。