大勢(巨人)「今年の目標は40セーブ!」 達成すれば優勝確率100%!? 球団の過去2例はいずれも「セーブ王&リーグ優勝」
関西国際大時代の大勢
巨人の大勢投手(西脇工出身)が自主トレを公開した。その際に「タイトル争いに食い込んで胴上げ投手」そして「40セーブ」を目標に掲げた。
2021年ドラフト1位で指名を受けた大勢は、関西国際大から巨人へ入団。1年目から抑えを任され37セーブをマークすると、昨年はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の日本代表にも選ばれた。そのWBCでは、アメリカとの決勝戦にも7回に登板し1回無失点と好投。金メダル獲得に貢献した。
しかし、シーズンではコンディション不良により約2ヶ月半の離脱。結局27試合の登板で14セーブ、防御率4.50と苦しんだ。3年目の今シーズンは復調することはもちろん、目標に掲げた40セーブ到達に大きな期待がかかる。
過去、巨人のクローザーでシーズン40セーブを超えたのは、2008年のクルーン(41セーブ)と、2013年の西村 健太朗(42セーブ)の2人しかいない。その2人が40セーブをマークしたシーズンは、いずれも最多セーブのタイトルも獲得し、リーグ優勝も果たしている。巨人の歴史において40セーブ以上を挙げた投手の誕生イコール、タイトル獲得とリーグ優勝なのだ。
また、巨人の通算セーブ記録トップは角 盈男とクルーンの93セーブとなっている。大勢は2年間で51セーブを積み上げ、目標の40セーブに少しの上積みとなる42セーブを挙げれば、球団通算最多タイに並ぶ。セ・リーグ記録の46セーブを超え、49セーブに到達すれば球団史上初の100セーブとなる。
49セーブはかなり大変な数字であることは間違いない。しかし、日本記録はサファテ(ソフトバンク)が2017年にマークした54セーブ。決して不可能とはいえない数字だろう。
1年目からセンセーショナルな活躍を見せた大勢が、2年目の落ち込みから復活することができれば、阿部 慎之助新監督の胴上げもグッと近づいてくる。球団にとって縁起のいい40セーブ超えを達成し、タイトルと優勝も同時獲得し、球団最多のセーブ数を積み上げることができるだろうか。今シーズン守護神の大勢に注目だ。