人的補償で広島移籍の日高で注目! 「ブレイク寸前」高卒2年目6投手、ウエスタンリーグ成績一覧
FA権を行使して広島からオリックスへと移籍した西川 龍馬外野手(敦賀気比出身)の人的補償として、広島が日髙 暖己投手(富島高出身)の獲得を発表した。
オリックスを通じて日髙は、「いろいろな方々に優しくしていただいて感謝しかありません。チームは変わることになりましたが、やることは変わらないと思いますので、ファンの方々に応援していただけるように、これからも頑張っていきたい」と、これまでの声援に感謝し、また、新天地でもファンに声援をもらえるような活躍を誓った。
日髙は2022年ドラフト5位で指名を受け、富島(宮崎)からオリックスへと入団した右腕。高卒1年目の昨シーズンは、1軍デビューを果たすことはできなかったが、2軍では12試合の登板で、20回を投げ1勝1敗、9奪三振、防御率3.15の成績だった。
一方で、その他の高卒ルーキーの投手たちは、どのような成績を残していたのだろうか。ウエスタン・リーグの高卒ルーキーたちの成績を振り返ってみたい。
唯一、高卒投手のドラフト1位だった斉藤 優汰投手(広島)も、日髙と同じく1軍での登板はなかった。2軍では5試合の登板で0勝1敗、防御率4.02。15.2回を投げ15個の三振を奪っている。
ドラフト2位の門別 啓人投手(阪神)は、2軍で12試合に登板し、55回を投げ2勝2敗2セーブ、43奪三振、防御率2.78と、しっかりと結果を残し、1軍昇格を勝ち取った。1軍では2試合の登板で8回を投げ、勝ち星はつかなかったが防御率3.38とまずまずの成績。岡田彰布監督がローテーション候補として名前を挙げるなど期待は大きい。
ドラフト3位で指名されたのは、日髙とチームメートの齋藤 響介投手(オリックス)と森山 暁生投手(中日)のふたり。齋藤は2軍で11試合に登板し36回を投げ、1勝2敗、32奪三振、防御率2.25と好結果を残した。シーズン終盤には1軍でも登板し、4回無失点の成績を残している。一方の森山は、開幕早々に2軍のローテーションを任されるも、4試合目の登板となった4月30日の試合で左肩を痛めて離脱した。
ドラフト4位の茨木 秀俊投手(阪神)は、12試合で防御率6.57、育成指名の辻 大雅投手(広島)は、3試合で防御率4.50の成績だった。
同リーグで投げ合った同学年の選手たちを見ると、日髙は門別や齋藤響に次ぐ成績を残した。チームによって育成方針が違うこともあり、高卒1年目時点での成績を比較することにあまり意味はないかもしれない。それでも残している数字が、悪くないのは明るい材料だろう。
日髙は新天地の広島でどれだけ大きく育つだろうか。今シーズン以降の投球内容に期待がかかる。
<2023年ウエスタン・リーグ2軍投手成績>
※高卒ルーキーのみ
※未登板は除く
斉藤 優汰(苫小牧中央→広島1位)
5試合(15.2回)0勝1敗 15奪三振 防御率4.02
門別 啓人(東海大札幌→阪神2位)
12試合(55回)2勝2敗2セーブ 43奪三振 防御率2.78
森山 暁生(阿南光→中日3位)
4試合(23回)0勝1敗 7奪三振 防御率3.13
齋藤 響介(盛岡中央→オリックス3位)
11試合(36回)1勝2敗 32奪三振 防御率2.25
茨木 秀俊(帝京長岡→阪神4位)
12試合(38.1回)3勝3敗 30奪三振 防御率6.57
日髙 暖己(富島→オリックス5位)
12試合(20回)1勝1敗 9奪三振 防御率3.15
辻 大雅(二松学舎大附→広島育成3位)
3試合(6回)0勝1敗 6奪三振 防御率4.50