青木宣親、日本通算2000安打は通過点! 並みいるレジェンドを超える!【プロ野球 大記録に挑む選手たち①】
青木 宣親
野球の世界では、海の向こう、メジャーで日本人選手の活躍が期待される24年シーズンだが、日本でプレーする選手にだって注目の話題はある。2024年のシーズンで、さまざまな通算記録がかかるベテラン選手に注目してみた。
ヤクルトの安打製造機、青木 宣親外野手(日向高出身)にとって、今年はNPB通算2000安打がかかるシーズンとなる。ここまでNPBで積み上げてきた安打数は1929本。すでに日米通算2000安打を達成している男が、また1つ金字塔にチャレンジする。
全盛期の勢いこそなくなったものの、ベテランの技は健在で、ここ2年は少ないながらも55本ずつを積み重ねている。100試合以上、300打席に入れば、残り71本となったNPB通算2000安打も十分に可能だ。
青木の通算成績は以下の通り。
NPB14年 1652試合 6126打数 1929安打 145本塁打 658打点 打率.315
MLB6年 759試合 2716打数 774安打 33本塁打 219打点 打率.285
日米通算では2703安打。この数字は日本人の日米通算安打数の歴代6位に相当し、もちろん現役ではトップを走っている。
日本人の日米通算安打数トップ10は以下の通り。(※カッコ内はMLB本数)
1位 イチロー 4367安打(3089)
2位 張本勲 3085安打
3位 野村克也 2901安打
4位 王貞治 2786安打
5位 松井稼頭央 2705安打(615)
6位 青木 宣親 2703安打(774)
7位 松井秀喜 2643安打(1253)
8位 門田博光 2566安打
9位 衣笠祥雄 2543安打
福本豊 2543安打
これまでメジャーでプレーし、日米通算2000安打を達成している選手のなかで、NPBだけで2000安打を達成しているのは、5位の松井稼頭央(現・西武監督)と、2106安打(MLB5本)の中村紀洋の2人。その松井の2705安打までは、あと2本と、5位浮上は時間の問題となっている。
さらにNPB通算2000安打を達成すれば、4位の王までも、あと12本となる。2003年ドラフト4位でヤクルトに入団した青木。1月5日に42歳を迎えるプロ21年目の今季は、NPBだけの2000安打達成からの「王超え」も視野に、バットから快音を響かせる。