甲斐キャノンを武器に盗塁阻止率4割超えが2回…。32歳を迎える今シーズンは5割超えなるか?
ソフトバンクの正捕手として長く活躍する甲斐 拓也捕手(楊志館)。「甲斐キャノン」と評される強肩は球児の憧れとなっており、そのスローイングは捕球時に少しだけ左足を前に出すやり方で、「甲斐選手のスローイングを参考にしました」という声も聞かれる。
2018年の広島との日本シリーズでは、6連続盗塁刺を記録し、MVPを獲得した。そんな甲斐の盗塁阻止率がどれだけ凄いのか振り返っていきたい。2017年から100試合以上の出場している甲斐の盗塁阻止率はどんなものなのか。
2017年 .324(リーグ3位)
2018年 .447(リーグ1位)
2019年 .342(リーグ4位)
2020年 .328(リーグ2位)
2021年 .452(リーグ1位)
2022年 .343(リーグ2位)
2023年 .329(リーグ3位)
かつて古田 敦也捕手(川西明峰)が1993年に盗塁阻止率.644を記録しているが、現代の野球ではこれほどの阻止率はみられない。近年の盗塁阻止率トップは3割後半〜4割前半程度となっている。
そんな中、甲斐は4割超えを2回達成していて、正捕手になってから3割以下が一度もなく、肩を故障することなく、7年間も突っ走った頑丈な肉体面も評価できる。
今季は32歳を迎えるシーズンになるが、優勝を狙うためにも、これからも正捕手として長く活躍するためにも、もう一度阻止率にこだわっていきたいところだ。
甲斐はキャリア初の盗塁阻止率5割を達成できるか?に注目したい。
なお盗塁阻止率5割超えは両リーグ通じて、2012年の阪神・小宮山 慎二捕手(横浜隼人)の.500が最後となっている。