ソフトバンク15年ドラ1・高橋純平が現役引退 同期は戦力外から1軍主力となった下剋上選手も
17日、ソフトバンク・高橋 純平投手が現役引退することを自身のSNSで改めて表明。2016年からのプロ生活に幕を下ろすこととなった。県立岐阜商時代から世代No.1投手と呼ばれていた期待の選手だっただけに、NPB8年間で1軍55試合に登板して4勝3敗19ホールドと寂しい結果ではある。今回は高橋が指名された2015年のソフトバンクのドラフトを振り返りたい。
この年、ソフトバンクは支配下全員が高校生だけ。6人が入団したが、7年後の現在、ソフトバンクに在籍しているのは2人だけとなった。なかでも6位指名だった川瀬 晃内野手(大分商出身)が、もっとも1軍でプレーしている。
2023年シーズンは初めて1軍の試合に100試合以上出場。スタメン獲得とは至っていないが、持ち前のユーティリティーを発揮。あらゆる形で起用され、2018年から6年連続で出場している。
もう1人の谷川原 健太捕手(豊橋中央出身)は昨年61試合に出場。2024年シーズンは更なるアピールをしたいところだ。
高橋を除く残り3人は、もうソフトバンクにはいない。5位・黒瀬 健太捕手(初芝橋本出身)は現役引退しているが、2位・小沢 怜史投手(日大三島出身)、4位・茶谷健太投手(帝京三出身)は、それぞれ別の球団でプレーしている。
小沢は現在ヤクルトに在籍。2020年に戦力外となったが、トライアウトでヤクルトに入団。育成からの再出発となったが、2022年に支配下に復帰すると、今季は先発や中継ぎとあらゆるポジションで活躍。29試合に登板して6勝4敗、自身初となる1軍での完封を記録するなど見事、復活を遂げた。
茶谷も同様で、2018年に戦力外となったが、翌年に育成選手でロッテに入団。2020年には1軍の試合に再び出場し、2023年の1年間は79試合に出場、打率.284、48安打9打点をマークするなど1軍に帯同した。
ドラ1・高橋は引退したが、支配下最後の指名となったドラ6・川瀬が同期のなかでは1軍最多出場。2位・小沢、4位・茶谷も一度は育成から再スタートしたが、見事復活を果たして1軍で奮闘している。2024年シーズンも各チームで活躍することを楽しみにしたい。
<2015年のソフトバンクドラフト>
1位・高橋 純平投手(県立岐阜商出身):現役引退
2位・小沢 怜史投手(日大三島出身):ヤクルト在籍
3位・谷川原 健太捕手(豊橋中央出身):ソフトバンク在籍
4位・茶谷 健太投手(帝京三出身):ロッテ在籍
5位・黒瀬 健太捕手(初芝橋本出身):現役引退
6位・川瀬 晃内野手(大分商出身):ソフトバンク在籍