阪神・佐藤輝明が語った野球を楽しむススメ 「『楽しい』っていう感覚が上達に繋がると思う」
10日、甲子園で開催されていた「MIZUNO BASEBALL DREAM CUP Jr. Tournament2023 全国大会FINALラウンド」。ミズノが主催した少年軟式野球の全国大会に、ブランドアンバサダーである阪神・佐藤 輝明内野手(仁川学院出身)がプレゼンターで出席。超一流選手の登場に、会場からは大きな歓声があがった。
拍手とともに現れると、すぐに選手たちへ大会の感想を伝えつつ、選手たちへエールを送った。
「感情を表に出して悔しがったり、喜んだりする姿に感動しました。そうしたプレーは人を動かす力があることを改めて実感しました。だから僕も忘れないので、皆さんも忘れずに頑張ってください」
元々、感情をあまり出さないタイプだと自負する佐藤。だから余計に「選手たちの素直な気持ちを見て感動した」と改めて感じていたのだろう。
そんな佐藤が出席した今大会は、「みんなで褒め合おう!みんな笑顔で楽しもう!『ミスを怒らず、みんなで助け合う』野球大会」をコンセプトに掲げる。野球の楽しさを大事にする意向があるわけだが、佐藤もその重要性を強く語っていた。
「子どもって素直なので、良くも悪くも指導者のいうことを全部聞くと思うんです。だから、指導者に怒られたのを理由に、野球をやめることが一番勿体ないと思っています。
逆に『野球は楽しい』っていう感覚が上達に繋がると思うんです。厳しさは高校や大学でもあります。であれば、少年野球の時は楽しくやってほしいですし、大人も責任をもって野球を楽しく感じてもらえるように、指導をし続けて欲しいです」
野球人口の減少もあって、今大会は開催されている。佐藤も、1人の野球人として責任を感じている。と同時に、指導者の力も必要だと考えている。
「僕らが試合で活躍すること。また、こういったイベントでプレーして子どもたちと交流することも、野球の楽しさや野球人口増加のきっかけになるかもしれないです。でも、僕たちだけでは限界があります。だから、指導者が野球の楽しさを伝えるような指導をしてほしいです」
今年は38年ぶりの日本一に貢献した佐藤。これまで以上に、多くの子どもたちに野球の重さを伝えられたのは間違いない。会場でのサインを求める声、歓声の大きさを聞けば、その存在感の大きさはすぐわかる。チームの日本一連覇のため、そしてこれからの野球界のために、2024年も甲子園を沸かせる豪快な一発を見せて欲しい。