阪神・佐藤輝明、2024年型新バット開発!「森下翔太モデル改良版」でタイトル獲得へ!
38年ぶりの“アレのアレ”に大きく貢献した佐藤輝明内野手(仁川学院出身)。契約更改では6500万円増の1億5000万円でサイン。4年目で大台の1億円を突破したのは、球団史上4人目の快挙である。
その佐藤だが、今年の後半戦は大活躍だった。
8月:24試合出場 打率.300、OPS.859、安打27、本塁打3、打点16
9月:24試合出場 打率.344、OPS1.057、安打32、本塁打7、打点23
10月:2試合出場 打率.500、OPS1.694、安打4、本塁打2、打点6
9、10月には月間MVPを獲得している。
この快進撃を支えた佐藤のバット。じつはシーズン後半から新しいモデルに変えていたのだ。
「佐藤選手はシーズン後半戦から、森下 翔太選手のモデルを使っていました。来シーズンは森下モデルをベースにして、新しい佐藤選手のバットを作ります」
そう語るのは、ミズノが誇るバット職人・名和民夫さんだ。
ルーキーながら日本シリーズの優秀選手賞も獲得した森下 翔太(東海大相模出身)。バットの特徴を名和さんが語る。
「重心がグリップ寄りにあるんです。加えてグリップの太さ自体も、佐藤選手の前半戦で使っていたバットに比べると、太めになっています。だから余計に重心はグリップ寄りにあります」
手元に近いところに重心があるということは、それだけ操作しやすいバットのスペックになる。アベレージを残したい選手が使う傾向にあるバットを、森下、佐藤は使っていたのである。
ただ2022年に、ヤクルト・村上 宗隆内野手(九州学院出身)が三冠王を達成した際も、使用していたバットはアベレージヒッター向け。手元に重心があるバットだったという事実を踏まえると、元々パワーがあるからこそ選べる選択ともいえる。
もともと佐藤のバットはロングヒッター向けだった。ヘッド寄りに重心があるスペックで、遠心力を生かして打球を遠くに運ぶ。2024年シーズンは森下をベースにしつつ、多少の変更を加えるという。
「ヘッドを重たくしたいので、ダイナ加工(ヘッドの先端をくりぬく加工)の深さや大きさをいくつか調整します。代わりにグリップの太さを変えることはせず、少し浅めにダイナ加工をしてあげて、重さを変えることなく使ってもらうと思います」(名和さん)
新バットで佐藤は2024年も大活躍となるか。