昨シーズンは故障以外の全選手1軍起用の日本ハム、今年は10人がまだ1軍出場なし
プロ野球は9月に入りシーズンも残すところ1ヶ月ほどだが、そのなかでここまで1軍出場がない選手を振り返ってみたい。
昨シーズンの日本ハムは故障で離脱していた選手を除いて全員に1軍での出番を与えた。今シーズンも多くの選手に1軍での出番を与えられている。しかし、ここまで投手6人、野手4人の合計10人は1軍での出場機会が訪れていない。
投手では高卒2年目の達 孝太投手(天理出身)、畔柳 亨丞投手(中京大中京出身)、松浦 慶斗投手(大阪桐蔭出身)の3人に出番がない。昨シーズンはそれぞれ1軍で1試合ずつに登板したがここまでは2軍で汗を流している。
そのなかで達は14試合(10先発)の登板で43.2回を投げ防御率5.15、畔柳は14試合(3先発)の登板で21.1回を投げ防御率6.33、そして松浦は3試合の登板で2.1回を投げ防御率19.29と、全員結果を残すことができていない。まずは2軍で結果を残し、1軍での出場機会を勝ち取りたいところ。
阪神からのトレードで今シーズンから日本ハムに加入した齋藤 友貴哉投手(山形中央出身)は春季キャンプ中の紅白戦で負傷。前十字靭帯再建術を受けており今シーズン中の登板は難しそうだ。新チームでのデビューは来年以降となる。
また現役ドラフトで西武から加入した松岡 洸希投手(桶川西出身)も1軍未登板。2軍では20試合(16先発)で71.2回を投げ防御率4.40の成績を残している。8月16日の巨人戦から2試合連続で5回無失点と好投。8月26日のロッテ戦では5回無失点、無四球、7奪三振と内容も良かった。1軍での登板機会が巡ってくる可能性はありそうだ。
野手も投手同様に高卒2年目の有薗 直輝内野手(千葉学芸出身)と阪口 樂内野手(岐阜第一出身)に1軍昇格の機会は訪れていない。それ以外では田宮 裕涼捕手(成田高出身)と木村 文紀外野手(埼玉栄出身)が1軍未出場。2軍で田宮は85試合に出場し打率.213(263打数56安打)、一方の木村は45試合の出場で打率.252(135打数34安打)と目立った数字を残しているわけではない。残りのシーズンで今まで以上にアピールすることが求められる。
<今シーズン1軍未出場の選手>
※育成契約は除く
※◎はルーキー
<投手>
達 孝太
畔柳 亨丞
齋藤 友貴哉
安西 叶翔◎
松浦 慶斗
松岡 洸希
※2023年9月3日時点