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今年の甲子園は「打高投低」!140キロ超え34人も、2ケタ安打は20校

2023.08.10


 この夏の甲子園(第105回全国高校野球選手権記念大会)は、ここまで「打高投低」の傾向が表れている。

 10日までに18試合が行われたが、10安打以上を記録しているのは以下のチーム。

【19安打】
仙台育英

【18安打】
浦和学院
神村学園

【17安打】
英明
おかやま山陽

【16安打】
聖光学院

【15安打】
明豊
北海

【13安打】
土浦日大
浜松開誠館

【12安打】
履正社
市立和歌山

【11安打】
高知中央
日大三
東京学館新潟

【10安打】
共栄学園
前橋商
日大山形
大垣日大園
花巻東

 36チーム中、20チームが2ケタ安打を記録していた。

 猛暑の影響で、投手が本来の実力を発揮できていないこともあるだろうが、投手の実力を測る球速では140キロを超えた投手は34人もいる。球筋を見ても勢いはあるが、それを打者たちが造作もなく打ち返している。

 当の選手たちは、140キロ前後の球を全く脅威と感じてなく、速い球への対策はできている。トップクラスの強豪になると、140キロぐらいでは狙い球にしなくても反応で打てると言い、変化球待ちで打てる選手もいる。

 変化球の精度はもちろん、緩急や、精度の高い縦変化など、しっかりとしたコンビネーションを確立しないと抑えられないのだろう。

 2回戦に突入しているが、これからは慶應義塾(神奈川)、広陵(広島)、東海大甲府(山梨)などの強打のチームが多く登場する。ここまでの「打高投低」の傾向が続くのか。その打撃力に注目だ。

この記事の執筆者: 田中 裕毅

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