北海が誇る6戦5発、驚異の7割打者の甲子園デビューにワクワク
熊谷 陽輝(北海) ※写真は過去の取材
夏の甲子園、第105回全国高校野球選手権記念大会の開幕が6日に迫った。3日に組み合わせが決まったが、楽しみにしているカードがある。大会第5日、順当に日程が進めば10日の第2試合に明豊(大分)と北海(南北海道)が対戦する。
北海には、投打にわたるチームの柱、最速146キロ右腕で4番の熊谷 陽輝内野手(3年)がいる。前のチームから主力として活躍し、今年のチームでも背番号3で、投手としても主砲としてもチームを支えている。
今夏の南北海道大会全6試合で5本のホームランを放った。札幌支部大会初戦で1試合2本の本塁打を放つ最高のスタート。1試合をはさんで南北海道大会の1回戦で本塁打を放ってから、準決勝まで3試合連続で本塁打をマーク。立命館慶祥、駒大苫小牧の強敵倒しに大きく貢献した。
熊谷の凄さは長打力だけでない。6試合で21打数16安打、打率がなんと.762で、パワーだけでなく確実性も兼ね備えている。三振はゼロで、四死球は7、打点も13。チーム内での打率、安打数、本塁打数、打点、四死球数はトップを誇る。豪快な打撃はもちろん魅力だが、どんな変化球でもバットの芯に上手く当てる技術があり、この数字が残せているのもうなづける。
183センチ、94キロ。胸囲は110センチと体格も申し分ない。春に右肘を痛めた影響もあり大学進学を口にするなど、投手としてはベストではないが、4番打者としては甲子園で大暴れすると信じている。