横浜vs法政二
横浜のエースが貫禄のある6回9奪三振の快投!冬から磨いてきたストレートで次々と三振を奪う!
横浜・杉山 遥希
<春季神奈川県大会:横浜4-1法政二>◇9日◇2回戦◇保土ヶ谷球場
4月9日、横浜が法政二との初戦を迎え、4対1で勝利。4回表、2対1と勝ち越した場面で登板したエースの杉山 遥希投手(3年)がさすがの投球を見せた。
左スリークォーターから投げ込むストレートは常時130キロ中盤〜137キロを連発。U18代表候補強化合宿では、常時130キロ前半で最速135キロで、抜けるボールが多かった。この試合では、明らかに速球の球威が違っており、指にかかった時はぐっと伸びるような軌道で、力で押し切ることができていた。
さらに120キロ前半のスライダー、ツーシームの切れ味も素晴らしく、6回を投げて9奪三振の快投だった。
冬場のトレーニングに加え、投球フォームも変化を加えた。踏み出す際に、軸足の膝にねじるイメージで踏み出しに入り、その力を使ってフォームに勢いを加えた。結果として、最速143キロをマークするまでに。回転数もかなり高い数値を出すようになったという。
U18代表候補強化合宿では、「もともと凄い投手だけではなく、あまり僕が聞いたことがない投手でも実際にマウンドに上がってみたら凄い球を投げていて、全国的に見たら、僕は小さい存在でした」と現在地を知るきっかけになった。
また、合宿中の杉山はストレートが走らず、変化球も甘く、2回を投げ、3失点と苦しい投球になってしまった。当時について「合宿ということで、とにかく力んでしまい、自分のフォームで投げることができなかったのですが、この日はしっかりと指にかかったストレートを投げることができました」と、しっかりと自分の感覚、フォームで投げられるまでになった。
3回戦では強豪・桐光学園と対戦。過去の対戦を振り返ると、ここまで連敗が続いているが、やはり杉山にかかる期待は大きいだろう。
(取材=河嶋 宗一)