桐蔭vs神島
伝統校の桐蔭がサヨナラ勝ちで10年ぶりの4強入り
9回裏にサヨナラ打を放った谷山洸陽(桐蔭)
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<第104回全国高校野球選手権和歌山大会:桐蔭4-3神島(9回サヨナラ)>◇24日◇準々決勝◇紀三井寺公園
桐蔭が10年ぶりの4強入りを果たした。
桐蔭は1回裏、1死一、三塁のチャンスを作ると、4番・高野 東我(3年)がレフトへの2点適時二塁打を放ち、先制点を挙げる。さらに続く5番・永岡 里基(2年)の中前適時打で1点を加え、リードを3点に広げた。
投手陣も先発した背番号5の高野が4回無失点と試合を作ると、5回からはエース左腕の寺田 祐太(3年)を投入。盤石の投手リレーで必勝態勢に出た。
しかし、4回裏から登板した神島の軟投派左腕・藤内 希龍(2年)を打ちあぐね、なかなか追加点が奪えない。すると、徐々に流れが神島に傾く。
神島は7回表に1死から7番・笠松 大翔(3年)が安打で出塁すると、その後、四球と犠打で2死二、三塁のチャンスを作る。ここで1番・小幡 空大(3年)が右前適時打を放ち、まずは1点を返した。
9回表には2死一塁から連打で満塁のチャンスを作り、3番・坂井 俊太(3年)が押し出しの四球を選んで1点差とする。ここで打席に立つのは主将で4番の宮﨑 崇徳(3年)。「良いバッターだったので、思い切り内をえぐるつもりで投げた」と2ストライクから寺田が投じた球は宮﨑の左腕に当たる押し出し死球となり、神島がついに追いついた。だが、寺田も気持ちを切らさず、次の打者を三振に打ち取って、同点で裏の攻撃に繋いだ。
9回裏の桐蔭はこの回から登板した笠松に対して先頭の8番・原田 忠武(3年)が四球を選んで出塁。その後、犠打と二塁ゴロで2死三塁とチャンスを広げる。この場面で、「絶対に自分が決めてやろうと思っていました」と2番の谷山 洸陽(3年)が1ボール1ストライクから高めの直球を捉えると、一、二塁間を破る右前適時打となり、サヨナラ勝ちを決めた。
36年ぶりとなる夏の甲子園出場にあと2つと迫った桐蔭。「目標は甲子園で勝つことなので、絶対に和歌山で優勝したいです」とサヨナラ打を放った谷山は力強く語る。前身の和歌山中時代に第1回の選手権大会にも出場しているレジェンド校が聖地にまた一歩近づいた。
(取材=馬場 遼)