松山聖陵vs高知
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トーナメント表
・浦和学院、敦賀気比などが属するブロック
・大阪桐蔭、花巻東などが属するブロック
・ベスト8以上の組み合わせ
高知、松山聖陵からのレクチャーで東洋大姫路撃破へのヒント得る
松山聖陵との第2試合・8回表に2ランを放った東 大夢(3年・左翼手)
2022年3月5日(土)、全国的には高校野球練習試合解禁日。四国4県内の全公立高校において全面的に練習試合が中止になる中だが、3月18日(金)から兵庫県西宮市の阪神甲子園球場で行われる「第94回選抜高等学校野球大会」(以下、センバツ)に出場する高知(高知)は、高知県高知市の高知市野球場において、2018年に土居 豪人(現ロッテ)を擁しセンバツ出場を果たしている松山聖陵(愛媛)との練習試合ダブルヘッダーを行った。
結果こそ5対7、8対7の1勝1敗ながら、内容は濵口 佳久監督が「少し硬さがあって、試合のスピードに追い付けていなかった」と振り返ったように、2試合で14失点、被安打26、失策6(手元記録)に終わった守備を中心に、高知にとっては多々課題が残る展開だった。その中でも彼らは東洋大姫路(兵庫)と対戦する初戦に向けて多くのヒントを得ることができた。
投手陣では昨秋は公式戦登板なしに終わった右サイド・中嶋 奏輔投手(2年=173センチ、69キロ・右右・野洲ブレーブス<軟式・滋賀>出身)がオープナー的に2試合に先発。特に2試合目では4回2失点と踏ん張り、聖地では「直球のキレが増したので投球の幅が広がった」エース・山下 圭太投手(3年=167センチ、66キロ・右右・高知中出身)へつなぐ、新たな引き出しができそうな予感が漂う。
冬場の強化ポイントに掲げていた打線も「自分もそうだし、他の選手も飛距離が伸びている」と山下が話したように、2試合とも2ケタ安打と好調を維持している。2試合目では指揮官も左右の代打として期待する日野 灯外野手(3年=182センチ、78キロ・右左・大阪箕面ボーイズ<大阪>出身)と東 大夢外野手(3年=180センチ、93キロ・右右・四万十市立中村中出身)が豪快な1発を放った。特にチームメイトから「パワーは森木 大智(阪神)レベル」と称される東の高校通算4号2ランは、「変化球を待っていたので反応で打った」内角ベルト付近の直球を一直線に左翼ポール際まで持っていった一連の流れは、東洋大姫路の最速144キロ右腕・森 健人投手(3年)ら好投手を捉える上は理想的な思考とスイングと言えるだろう。
練習試合後は自校グラウンドに戻りトレーニングを行った。翌3月6日(日)も松山聖陵と練習試合を行いチームの強度を上げた高知。今後は主将・谷﨑 陽外野手(3年=171センチ、69キロ・右右・高知中出身)も話した「打撃ではカウントボールの見極め、試合運びはアタックと変化の見極め」などをテーマにさらにセンバツまで数試合の練習試合を行い、予定される3月20日(日)第3試合で対戦する強豪撃破への最善策を練っていく。
(記事:寺下 友徳)
トーナメント表
・浦和学院、敦賀気比などが属するブロック
・大阪桐蔭、花巻東などが属するブロック
・ベスト8以上の組み合わせ
高知・中嶋 奏輔(2年)
高知・山下 圭太(3年)
松山聖陵主将・高田 真之介(3年・捕手)