都立片倉vs都立東大和
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都大会のトーナメント表
・國學院久我山、帝京などが属するブロック
・修徳、関東一などが属するブロック
・日大三、東海大菅生などが属するブロック
・都立狛江、二松学舎大附などが属するブロック
・ベスト8以上の組み合わせ
一次予選のトーナメント表
・日大二、都立日野などが属する第1〜6ブロック
・世田谷学園などが属する第7〜12ブロック
・日本学園などが属する第13〜18ブロック
・城西大城西、日大豊山などが属する第19〜24ブロック
本大会出場を決めている都立有力校同士、順調な仕上がりぶりか
立ち上がりから3イニングは無安打に抑えた片倉・藤田
今週末から高校野球の対外試合は解禁となった。とはいえ、各地で未だ、まん延防止等重点措置が取られている状況で、さらに東京都でもそれが延長されることとなった。そんな状況なので、今月から対外試合解禁になったとはいえ、各校が必ずしも当初の予定通りに日程を消化できているかと言うと、必ずしもそうではない。それに、それぞれの対応は都道府県によっても異なっているというのが現状だ。
東京都の場合は、部活動に関しては、ある程度は学校の裁量に任せるということになっているようだ。
片倉はこの日は当初予定していた八王子北戦に関して、相手の都合で中止となってしまった。そこで急遽、東大和と午前中のみでという形で組むこととなった。
東大和は前日が卒業式だったというが、午後には1試合をこなしてきたという。片倉も前日は大崎と試合をこなしており、今季共に2試合目ということになる。お互いに、1次予選の会場校でもあるのだが、昨秋は1次ブロック予選を勝ち上がって本大会に進出を果たしたので、今春は1次ブロック予選を免除ということになっている。従って、少しは余裕を持っての調整が行えるということであろう。
昨日行われた東京都大会の抽選会で、ともに1日が春季都大会の初戦ということになっている。
この時期の試合では、多くのチームは投手起用に関してはイニングなり球数なりを最初から決めておいて登板するケースが多い。投手層の厚い片倉は、この日はジョンソン、時崎、左腕高岡に次ぐ、もう1人の投手として宮本 秀樹監督が期待している藤田が先発して4イニング。続いて、ジョンソンと時崎と繋いでいくという考えだった。藤田は、右サイド気味で、上げた足を揺らすような感じで打者のタイミングを外していくのだが、これは案外初めての対戦だと難しいようだ。この日も3イニングは打者9人で1死球のみの無安打で抑えていた。4回には、東大和では一番のスラッガー、廣嶋にタイムリーを許して1点は失ったが、まずまずと言っていい内容であろう。
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丁寧な投球が光った東大和・朝岡
都大会のトーナメント表
・國學院久我山、帝京などが属するブロック
・修徳、関東一などが属するブロック
・日大三、東海大菅生などが属するブロック
・都立狛江、二松学舎大附などが属するブロック
・ベスト8以上の組み合わせ
一次予選のトーナメント表
・日大二、都立日野などが属する第1〜6ブロック
・世田谷学園などが属する第7〜12ブロック
・日本学園などが属する第13〜18ブロック
・城西大城西、日大豊山などが属する第19〜24ブロック
さらに、ジョンソンは4イニングで6三振を奪って、力のあるところを示した。いくらか力任せというところもあるが、「昨日もちょっと投げさせたんだけれども、内容としては今日の方がいいね。元々アーム(投法)ぽかったんだけれども、それを修正しようとしたけれども、結局元に戻っちゃったね。だけど、ちょっと腕を下げたんだよね。それがよかったみたい」と、宮本監督も、一冬の成長を評価していた。
打者としては、2番二塁手で入っていた小仁所の曲者ぶりが光った。先制の左中間二塁打、バント安打と右前打と3安打した。脚もあり、走塁判断も鋭いところを見せていた。「当初は非力で、ベンチに入れるかどうかというところだったんだけれども、左打ちにしてみたらそれがしっくりハマったみたいでね。こういう選手が出てきてくれると頼もしい」と宮本監督も目を細めていた。
東大和では、高島が4イニング、秋にエースナンバーをつけていた朝岡が5イニングを投げたが、朝岡は安定していた。投球リズムもいいし、野手も守り易そうだった。福島靖監督は、「能力も高いので、どこか上(大学)でやってほしいなとは思っています。このチームは、彼が安定しているので、ある程度は安心して任せられます」と信頼を置いている。
東大和は、かつては2度の西東京大会進出の実績もあり“元祖都立の星”とも言われていた。しかし、ここへきて東大和は部員不足も悩みの1つである。現在は新2、3年生で17人。4月からは入学予定者で10人強の野球経験者を確認しているというが、その内全員が入部してくるかどうかは分からないという。ことに、東大和の進学地区では中学野球部がいずれも部員不足で壊滅状態だという。そんな中で、「何とか伝統を維持していかなくてはいけない」という思いも強い。
なお、この日はグラウンドの使用は午後1時までということなので、すぐに2試合目を3イニング試合として始めた。片倉は、時崎が前の試合からの続きで1イニングを投げ、あと2イニングは高橋が投げた。
東大和としては、福島監督が「もう1人投げさせておきたかった」という左腕の古谷が走者を出しつつも3イニングをしっかりと抑えた。守りでも好守があった。「とにかく今は、こうした対外試合の一つひとつが大事な実戦練習です。だから、1イニングでも多く経験できるようにしてあげたい」というのが、福島監督の偽らざる思いのようである。
(記事:手束 仁)
都大会のトーナメント表
・國學院久我山、帝京などが属するブロック
・修徳、関東一などが属するブロック
・日大三、東海大菅生などが属するブロック
・都立狛江、二松学舎大附などが属するブロック
・ベスト8以上の組み合わせ
一次予選のトーナメント表
・日大二、都立日野などが属する第1〜6ブロック
・世田谷学園などが属する第7〜12ブロック
・日本学園などが属する第13〜18ブロック
・城西大城西、日大豊山などが属する第19〜24ブロック
初回に先制二塁打を放った片倉・小仁所
片倉・ジョンソンマーカス太一
東大和・藤森、外角低めをミート