洛東vs福知山
アンダースロー・小林の好投で洛東が初戦突破
洛東は1回裏、二死満塁のチャンスを作ると、福知山の先発・小石 嘉一(3年)が1ボールから投じた2球目がワンバウンドになり、捕手のプロテクターに挟まるというプレーが発生した。審判団の協議により、安全進塁権が与えられ、走者がそれぞれ進塁。珍しい形で洛東が先制点を挙げた。
洛東の先発は右下手投げの小林 心晴(3年)。テンポ良く打たせて取る投球で、5回まで2安打無四球49球という抜群の内容で無失点に抑える。
しかし、6回表は先頭打者に四球を与えると、一死二塁から3番・田村 尚也(3年)に左前適時打を浴び、同点とされてしまう。
追いつかれた洛東はその裏、相手のミスから一死三塁のチャンスを掴むと、7番・櫛山 新太(2年)が強烈なライナーを放つ。打球は一塁手の正面を突きアウトとなるが、飛び出した三塁走者をアウトにしようとした送球が悪送球となり、三塁走者の中村 亮磨(3年)が生還。福知山にとってはもったいないプレーで勝ち越し点を献上する結果となった。
さらに8回裏にも無死満塁からホームゲッツーを狙った捕手の投球が打者走者に当たるプレーで二者が生還するなど、相手のミスから洛東が3点を追加。福知山は積極的にアウトを狙いに行ったプレーが、裏目に出る結果となってしまった。
小林は最後まで安定した投球を見せ、4安打1四球1失点で完投。94球と球数の少なさも目立った。「立ち上がりは体が硬くて、納得のいくピッチングではないですが、徐々に持ち味の打たせて取る投球ができて良かったと思います」と自身の投球を振り返った小林。昨夏の独自大会でもブロック優勝にも貢献した投手で、チームの大黒柱としての活躍が期待されている。
120キロ台後半のストレートにカットボール、ツーシーム、2種類のスライダーを駆使し、淡々と打たせて取る投球が持ち味。大学でも野球を続ける意向を示しており、貴重なアンダースローとして進学先でも重宝されそうだ。
3回戦に勝利すれば、4回戦で秋に敗れた京都国際と対戦する可能性がある。まずは次戦で勝利し、リベンジするチャンスを掴みたいところだ。
(取材=馬場 遼&type=manage_writers">馬場 遼)
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