北山vs北中城
両軍合わせて25安打の打撃戦。北山が辛くも勝利
北山・仲里琉
北山が11安打、北中城は14安打を放った打撃戦は3時間30分の激闘の末、終盤に突き放した北山が辛くも勝利をおさめた。
序盤は北山、5回一気に逆転した北中城
北山は初回、一死から四死球で塁上を賑わせると4番名城向が左中間を破る2点タイムリー三塁打。眼光鋭い主将のこの一打でチームに活気が生まれる。続く2回、北山は8番仲里琉清がライトを襲う二塁打で出塁。犠打で送ったのち2番知念夢翔がセンター前へ昇タイムリーを放つ。その後盗塁を決めると3番城間優がレフト前へ運び4点目をゲット。理想的な打線の繋がりで序盤は北山が主導権を握った。
劣勢だった北中城が牙を剥いたのは5回。一死から2番屋比久未樹がライト前ヒットで出塁。次打者は投手前へ犠打も、屋比久の足が優って相手のフィルダースチョイスを誘うと4番比嘉恵大もライト前へ運び満塁とする。ここで5番島袋聖人の打球もライトの前へと弾み三走が生還。
少し動揺が見える北山野手陣の隙を突くように、6番伊志嶺光翼が初球スクイズを見事成功させ2点目。さらに7番比嘉大晴もライト前に続く。このイニングのヒット全てが右前を襲う北中城のミート力が光り、一気に逆転した。
後半に大きな仕事をした北山の大城名生輝
追う立場となった北山は7回、これまで3打席凡打を続けていた1番大城名生輝(ナイキと呼ぶ)が右中間を破る三塁打でベンチを鼓舞。城間優のタイムリーと相手のエラーで再び勝ち越しに成功すると、8回にも一死無走者から大城名生輝がレフト前ヒットで出塁。
すかさず盗塁しチャンスを広げると、エラーで三塁へ進んだのち、城間優のスクイズで加点。二死二塁となり名城向がしぶとくライト前へ転がし、結果決勝点となる大きな8点目をボードに刻んだ。
北中城もその裏、好調屋比久未樹の4安打目となるタイムリーなどで1点差まで詰め寄るがここまで。9回裏、三つの四球で満塁としたが最後は北山・知念夢翔が三振に斬りゲームセット。北山が3時間半の試合を制し、二回戦へとコマを進めた。
(文=當山雅通)