大阪桐蔭vs美里工
スピードとパワーで圧倒した大阪桐蔭
2ランを放つ中川卓也（大阪桐蔭
「初回で試合を決めてしまう。そのような集中力を持っていこう。」試合開始前、中川卓也主将は円陣を組んでないんを鼓舞する。1回表、先発の柿木蓮が130km台のストレートでいきなり二者連続奪三振。三者凡退に斬るとその裏の攻撃。トップの宮崎がセンター前ヒットで出塁。続く青地斗舞の打球はセンター頭上へ。フェンス際まで達する大飛球だったがここは美里工が好捕。その後、今度は宮崎が二盗を決める。そして3番中川。会心の当たりは右中間へ。フェンスを超える先制の2ランアーチに、観客席から拍手が起こるほど、素晴らしい当たりだった。
4番に入った根尾昂は逆らわずレフト前へ。その後満塁とし、押し出しでもう1点を加えた。2回の大阪桐蔭は、この回先頭の柿木が二塁打で出塁。三塁へ進むと中川がライト前へはの運び4点目を挙げた。先発の柿木は3回にも二者連続三振を奪うなど6回を投げて無失点と好投。終盤、このままでは終われない美里工の粘りで3点を失うが7-3と勝利を収めた。スピードとパワー、的確な声掛けと指示。様々なことに対応する力と適応力。試合だけではない。沖縄の球児たちへ、強くなるためにたくさんのことを教えてくれた大阪桐蔭ナインであった。
（レポート＝當山 雅通）
