試合レポート

専大松戸vs千葉敬愛

2017.05.04

専大松戸が12得点で千葉敬愛を下し優勝!

専大松戸vs千葉敬愛 | 高校野球ドットコム
優勝して喜ぶ専大松戸ナイン

 先月から開催されている春季千葉県大会。絶好の野球日和の中、今大会を締めくくる専大松戸千葉敬愛の決勝戦が[stadium]千葉県野球場[/stadium]にて行われた。

 専大松戸先発は背番号11の古川 信之介(2年)、千葉敬愛先発は背番号10の石山 大樹(3年)で試合は開始。両投手共に立ち上がりを無失点に切り抜ける。

 決勝戦の舞台で先制したのは専大松戸だった。一死二塁から2番・昆野 海翔(2年)の適時二塁打で1点を先制。専大松戸は更に3番・本橋 一馬(3年)の適時打、5番・淺尾 聖作(3年)のスクイズでこの回3点を先制した。
続く4回にも先発投手の8番・古川が適時打を放ち5対0とする。

 5点のリードを許す展開となった千葉敬愛は6回表に反撃に出る。2番・横井 洸希(2年)、3番・大関 尚(3年)が安打で出塁すると4番・小儀 龍(3年)の打席。バッテリーミスで1点を返すと小儀はライトへの適時打を放つ。その後無死一塁と攻撃は続いたがライトの平岩 智也(3年)のファインプレーも飛び出し、千葉敬愛はこの回2点止まりとなった。

 追い上げられた専大松戸ナインからは「(先発の)古川を楽にしよう!」と声があがった。直後の6回裏、3本の適時打含む打者一巡の猛攻を見せ、5得点。リードを8点に広げ古川を援護した。

 8回裏には走者を一人おき、主将の3番・本橋に豪快な一発が飛び出し2点を追加。12対2の専大松戸リードで試合は最終回を迎える。



専大松戸vs千葉敬愛 | 高校野球ドットコム
準優勝の千葉敬愛ナイン

 最後に意地を見せたい千葉敬愛は二死一、二塁のチャンスをつくるものの、最後はギアをさらに上げた古川を前に抑えられ試合は終了。
専大松戸が優勝、千葉敬愛が準優勝で春季千葉県大会は幕を閉じた。

 優勝した専大松戸は先発の古川がはキレのあるストレートと変化球を織り交ぜた投球で完投勝利。決勝の舞台で堂々の投球を披露した。打線では古川を好リードした捕手で主将の本橋が4打点の活躍。バッテリーが優勝へと大きく導いた。

 一方惜しくも敗れ準優勝の千葉敬愛習志野木更津総合と強豪校を倒した実力は確かで立派な準優勝である。試合後は悔しそうな表情を浮かべる選手であったが、今後の関東大会や夏に向けての活躍を一層期待したい。

 優勝した専大松戸は東京2位の日大三と、準優勝の千葉敬愛は神奈川1位の東海大相模と対戦することが決まった。
戦国千葉の決勝の舞台にたった両校の活躍に目が離せない。

(取材・写真=編集部)

専大松戸vs千葉敬愛 | 高校野球ドットコム
注目記事
2017年度 春季高校野球大会特集

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.26

【春季関東大会】常総学院・中村虎汰郎が二刀流の活躍で決勝進出に貢献!9回にはサヨナラに繋がるヒット!投手としてはセンバツ後に再転向で連日の好リリーフ!

2024.05.26

【春季近畿大会】大阪学院大高のプロ注目ショート・今坂幸暉は3打数無安打。「第1打席がすべて」と悔やむも好守備に手応え

2024.05.26

【春季関東大会】超強力打線・帝京の快進撃が止まる! 白鷗大足利の山口・昆野を攻略できず、13年ぶりの夏への課題は「大黒柱の育成」

2024.05.26

【島根】開星、出雲が各地区で優勝<各地区大会>

2024.05.26

【宮城】仙台育英が投打に圧倒して5大会連続28回目のV<春季県大会>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.05.21

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在33地区が決定、岩手では花巻東、秋田では横手清陵などがシードを獲得〈5月20日〉

2024.05.26

【春季関東大会】常総学院・中村虎汰郎が二刀流の活躍で決勝進出に貢献!9回にはサヨナラに繋がるヒット!投手としてはセンバツ後に再転向で連日の好リリーフ!

2024.05.22

【愛知・全三河大会】三河地区の強豪・愛知産大三河が復活の兆し!豊川を下した安城も機動力は脅威

2024.05.22

【春季関東大会】センバツVの両エース打ちで勝利に貢献!逆転タイムリー放った池田翔吾(常総学院)は指揮官も絶賛の打棒の持ち主!

2024.04.29

【福島】東日本国際大昌平、磐城、会津北嶺、会津学鳳が県大会切符<春季県大会支部予選>

2024.05.21

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.29

【岩手】盛岡中央、釜石、水沢が初戦を突破<春季地区予選>

2024.05.15

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.05.13

【24年夏全国地方大会シード校一覧】現在29地区が決定、愛媛の第1シードは松山商