松本工vs松本美須々ヶ丘
松工、延長で美須々振り切り県大会に滑り込み
松工エース筒井
前チームからのエースの注目の右腕、松本工の筒井恒匡が、部員11人で打線好調のシード松本美須々ヶ丘を迎え撃つ。
試合はその筒井と、美須々のエース右腕岡村 大地の投手戦となった。初回から毎回走者を出しながら、あと一本が出ない松工に対し美須々は6回、2死から3番武田 歩が中前打で出塁すると4番田中 聖人も右前打で続き一、二塁。5番高本 将希の打席で暴投により二、三塁とすると、高本は変化球をうまく右前に運び、2者がかえって2点を先制した。
松工はその裏、先頭の4番千野 大心が中前打で出塁。犠打で1死二塁としてさらに安打と四球で満塁と攻めると、8番筒井がライトへ犠飛を放ち1点をかえした。さらに2死二、三塁から9番の代打深井 堅心が中前に運び三走がかえって同点、二走も本塁を狙ったが封殺され同点止まりとなった。
筒井は7回以降、ギアを上げて奪三振ショー。9回までに17個の三振を奪う力投。美須々・岡村も8、9回に満塁のピンチをしのぎ、試合は延長戦にもつれ込んだ。
美須々は10回から右横手の田中にスイッチ。ここでは無死満塁のサヨナラのピンチをしのいで、延長戦はさらに進行。筒井は12回に3者連続三振でこの試合23個の三振を奪うと、その裏の松工は、四球と犠打、内野安打で1死一、三塁とサヨナラのチャンス。ここで1番小野 光士郎が中前に運び、延長12回の大熱戦に終止符を打った。
松工・筒井は被安打6、1四球、23の三振を奪う好投で2失点完投。ただ打線は13安打し、11四死球をもらいながら18残塁と決定力を欠いた。
(文=小池剛)
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