日大鶴ヶ丘vs都立清瀬
日大鶴ケ丘・岩田が無四球1安打完封勝利!8回コールドで本選出場!
日大鶴ヶ丘・岩田投手
日大鶴ヶ丘・総合グラウンドで行われた一次予選第21Aブロック決勝戦。
投打かみ合い7対0の圧勝で予選21Aブロックを突破し日大鶴ヶ丘が本選へ出場を決めたゲームを振り返る。
前週の都立調布南とのブロック初戦が対外試合初だったという昨年夏の覇者・日大鶴ヶ丘率いる萩生田博美監督に試合前チームの状態について聞くと
「チームは全然仕上がっていない、この間のゲームも固かった」
そうは言ったものの投打しっかりかみ合った試合を見せてくれた。
日大鶴ヶ丘の先発は公式戦2戦目の登板になるという背番号11・岩田 優太(2年)。
「試合前から真っ直ぐで押していこうと決めていました」その言葉通り、長身から角度ある速球を投げ込み都立清瀬打線を寄せつけず、初回を無得点。
後攻の日大鶴ヶ丘ベンチは初回から明るく、まさにエンジン全開であった。都立清瀬・先発は左腕の阿曽 裕樹(3年)、球は非常に走っていると見えたが、1番・井上 洸喜(2年)が外寄りの球をジャストミートした打球は右中間に飛ぶ二塁打を放ちチャンスメイク。
2番若生 裕太がしっかり犠打を決め、3番・小野 慧太(3年)が四球を選び一死一、三塁から昨夏の甲子園経験者、昨年12月には東南アジア遠征の選抜メンバーであった4番・西田 賢太(3年)が三ゴロを放ち三塁走者・井上が本塁突入するも都立清瀬が堅守を見せこれは得点ならず。だが、昨夏の甲子園経験者である5番・山岸 哲也(3年)が左中間へ二塁打を放ち先制、1対0とした。
3回裏は足を絡めて相手を揺さぶり、チャンスで安打を放ち2得点。4回裏も単打を3本集め追加点、
4回裏終了時点で日大鶴ヶ丘が4対0とリード。反撃したい都立清瀬だがテンポよく投げてくる日大鶴ヶ丘・岩田の前に初球を簡単に見逃してしまい凡打が続いてしまった。
6回裏、日大鶴ヶ丘の攻撃は2番・若生 裕太(3年)、相手守備を揺さぶり一塁側へプッシュバントを決めた。無死一塁から3番・小野は三塁側へ犠打を決め、一死二塁から4番・西田が中飛で倒れるも5番・山岸がこの日2打点目となるタイムリーを放ち5対0、続く6番・羽根 龍二(2年)も右中間へ二塁打を放ち6対0とした。ここで決定的な得点が入った。
日大鶴ヶ丘・岩田は都立清瀬を8回一死までパーフェクトピッチング、ここまでくると抑え込むかと思ったが都立清瀬、5番・阿曽が中前へ打球を放ちこれを二塁手・若生が捕球し一塁へ送球するも内野安打となり岩田のパーフェクトピッチングはならなかった。だが都立清瀬に後続が続かず無得点に終わった。
4番西田賢太(日大鶴ヶ丘)
試合を決めにかかりたい日大鶴ヶ丘。8回裏、都立清瀬はここでエースの阿曽を諦め、右横手の増田 敦貴(2年)にスイッチ。流れを持っていきたい増田だったが2死球と相手にチャンスを与えてしまい一死一、二塁から4番・西田が左中間へ二塁打を放ちコールドゲーム成立。日大鶴ヶ丘が7対0で都立清瀬を破り本選出場を決めた。
試合後、日大鶴ヶ丘・萩生田博美監督は
「秋から春まで投手力が不安でした、今日は背番号2ケタの選手が多かったのは投手に経験を積ませる意味でも守りができるオーダーにしたから。守りが安定してそのリズムを攻撃に繋げられたのは良かった。岩田は前回の試合でもこれだけ投げることができるということがわかり、今日も抑えて本選に向けてメドが立ちました。本選はディフェンス面で崩れないようにしたい」
先発の岩田 優太は「制球はあまりできなかったので70点ぐらい、捕手の西田さんからは試合前「攻めの投球でいくぞ」と言われました。西田さんのリードを信じて投げました」笑顔で語ってくれた。
本選へ出場する日大鶴ヶ丘は4月1日(水)、いきなり東亜学園との激突が決まった。主将の西田は「相手は関係ありません、苦しい試合になると思うがチャレンジャー精神で相手に向かっていきたい」と意気込みを語ってくれた。1回戦屈指の好カードから目が離せない。
(文・高校野球ドットコム編集部)