藤沢翔陵vs相模原総合
藤沢翔陵が終盤、突き放す
本日、関東でようやく梅雨明けとなった。ほぼ平年並みである。
今夏は当初、エルニーニョ現象の影響で冷夏になるとの予測があったが、南半球の貿易風が当初の予測ほど弱まっておらず、暖水域が、それほどペルー沖まで東進してきていないため、同現象の影響は小さく、今夏も平年並みの暑さになるのではないかと予測が出ている。球児はもちろん、スタンドで応援される父兄の方々にも十分な水分補給をお願いしたい。
さて、[stadium]大和スタジアム[/stadium]の4回戦、第2試合に藤沢翔陵が登場。
藤沢翔陵は、1973年に甲子園に出場している古豪であり、旧校名（藤澤商業）時代は、「藤商（トウショウ）」の愛称で親しまれ、特にバレーボールの全国大会で5度の優勝を誇り、全日本の名選手を輩出した名門校である。
この藤沢翔陵と、3回戦で第3シードの山手学院を破って勢いに乗る相模原総合が対戦した。
相模原総合の先発右腕、八木は藤沢翔陵を1回、2回とノーヒットに抑える上々の立ち上がり。
3回表、ラストバッターの長谷川に右中間を抜ける3ベースを浴びるも、宮崎、小林の二遊間コンビの堅い守りで得点を許さず。
逆に相模原総合は1回裏、藤沢翔陵の先発左腕、中西からトップバッターの増山がライト線に2ベースを放ち、先制点のチャンスを迎えるが、走塁ミスでチャンスを潰し、続く2回も6番能丈がレフト線に2ベースを放つも後続が抑えられ、無得点。
その後、中盤までは両投手の投げ合いが続き、0対0のまま5回が終了。しかし、グラウンド整備の後、試合が動く。
6回表、藤沢翔陵は1番秋山のショート内野安打、2番戸上のライト前ヒット、3番正岡の送りバントでランナー2、3塁とし、ここで4番大坪にセンター前タイムリーヒットが出て2点を先制。
8回も1番秋山、2番戸上、3番正岡の3連打で3点目、さらに相模原総合の2番手投手、沼田のボーク、押し出し四球で4点目を入れて徐々に相模原総合を突き放す。
最終回も沼田からダメ押しの2点を取り、2番手投手にアンダースローの大島を投入して完封リレー。藤沢翔陵が相模原総合を6対0で下した。
藤沢翔陵は中盤まで攻めあぐねたが、その後、相模原総合の投手陣を攻略し、終わってみれば13安打で快勝。
一方の相模原総合は、序盤に長打が出たため期待されたが、その後は、藤沢翔陵の左腕、中西の伸びのあるストレートになかなか快音が出なかった。
しかし、藤沢翔陵打線の痛烈な打球を軽快に捌くなど、随所に堅守を見せ、シード校を破って4回戦まで進出してきた実力を示した。
勝った藤沢翔陵は、24日、ベスト8をかけて強豪、横浜隼人と対戦する。
（文＝松田祥二郎）
