試合レポート

れいめいvs樟南二

2014.05.25

れいめいvs樟南二 | 高校野球ドットコム

2点目をあげる樟南第二

「自信」と「課題」明確に・樟南二

 れいめいは6回に逆転されたが、7回に5番・福永 幹也(3年)のセンター前タイムリーで同点に追いつき、8回に相手のエラーで勝ち越した。9回には福永にソロホームランも出て、ダメ押した。

 樟南二は、強打のれいめいと互角に打ち合い「打撃は通用する」(稲富 亮太主将・3年)自信をつけた。同時に「勝つためには守備を鍛えなければいけない」(中西勇太監督)課題も明確に見えた。

 安打数はれいめい10、樟南二9。

「当てに行くのではなく、三振してもいいからファーストストライクから思い切り振る」(中西監督)ことと、センターから逆方向に打ち返す打撃が徹底されていた。安打数もさることながら特筆すべきは7犠打を確実に決めたこと。昨秋から課題だった「打線のつながり」ができつつあることをうかがわせた。日頃の紅白戦で、打者はバントのみで1試合するなど、バントの意識を徹底して植え付けたことが生きた。

 

 敗因も明確で、喫した6失策の全てが失点に絡んだ。中でも4、7、8回の失点は悪送球が痛かった。「緊張する場面だけれど、普段のキャッチボールから見直していきたい」と稲富主将は取り組むべき課題を見据えていた。

 エース吉川 勝貴(3年)は、春の県大会の鹿児島城西戦でコールド負けした反省を生かし、内角を強気で攻める投球を心掛けたら2回以降立ち直った。投打ともに大会でみえた課題をクリアして着実に成長していることは示した。次の夏までには「接戦に勝てるチームが本当に強いチーム。1点差試合をものにできる精神的な強さを身につけたい」(稲富主将)。

(文=政 純一郎

この記事の執筆者: 高校野球ドットコム編集部

関連記事

応援メッセージを投稿

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

RANKING

人気記事

2024.05.02

【茨城】常総学院、鹿島学園、水戸一、つくば秀英が4強入り<春季県大会>

2024.05.02

激戦必至の春季千葉準決勝!関東大会出場をかけた2試合の見所を徹底紹介!

2024.05.02

【四国】高松商、33年ぶりの決勝進出の立役者は茨城の強豪シニア出身の1年生右腕!<春季地区大会>

2024.05.02

【長野】松商学園、長野日大、東海大諏訪などが県大会出場へ<春季県大会支部予選>

2024.05.02

春の神奈川準決勝・東海大相模vs.横浜の黄金カード実現! 戦力徹底分析、試合展開大胆予想!

2024.04.29

【全国各地区春季大会組み合わせ一覧】新戦力が台頭するチームはどこだ!? 新基準バットの及ぼす影響は?

2024.04.28

【滋賀】滋賀学園、彦根総合が初戦を突破<春季県大会>

2024.04.28

【広島】広陵、崇徳、尾道、山陽などが8強入りし夏のシード獲得、広島商は夏ノーシード<春季県大会>

2024.04.28

【長野】上田西、東海大諏訪、東京都市大塩尻が初戦突破<春季県大会支部予選>

2024.04.28

【岡山】関西が創志学園に0封勝ちして4強入り<春季県大会>

2024.04.23

【大学野球部24年度新入生一覧】甲子園のスター、ドラフト候補、プロを選ばなかった高校日本代表はどの大学に入った?

2024.04.22

【春季愛知県大会】中部大春日丘がビッグイニングで流れを引き寄せ、豊橋中央を退ける

2024.04.21

【愛知】愛工大名電が東邦に敗れ、夏ノーシードに!シード校が決定<春季大会>

2024.04.21

【兵庫】須磨翔風がコールドで8強入り<春季県大会>

2024.04.22

【鳥取】昨年秋と同じく、米子松蔭と鳥取城北が決勝へ<春季県大会>