宮崎商vs宮崎大宮
宮崎商業・松田、宮崎大宮打線を封じる好投
ノーシードからシード校を破り、全試合コールドで勢いよく勝ち上がってきた両校の対決。
宮崎商業は左腕の松田、宮崎大宮は右腕の清水。両エースが最終回まで投げ抜く、意地のぶつかり合いとなった。
先制したのは宮崎大宮。
初回二死無塁から、3番中野・4番清水・5番村田の3連打であっさりと2点を先制した。しかし、その裏、宮崎大宮は内野失策から1点、6回には内野ゴロの間に1点を献上。
さらに、二死三塁で、宮崎商業は9番瀬尾が、ここぞとばかりに一塁線を破る強襲タイムリーヒットを放ち3対2。
そして、8回二死無塁の場面から、8番エース松田が自らライトオーバーの三塁打で出塁すると、続く9番瀬尾がライト線へ運び4点目をもぎ取った。
宮崎商業の松田は、初回に失点したものの、2回以降は見事に立ち直り、宮崎大宮打線にタイムリーを許さなかった。
宮崎商業は、3回戦までのコールドゲームとは違った緊迫した投手戦を制したことで、次につながる大きな一勝となった。
準決勝は、明日(17日)行われる宮崎南対聖心ウルスラ学園の勝者と、大会14日目(19日)第1試合で対戦する。
4月に就任したばかりで、熱血指揮官の田原謙一監督が率いる宮崎商業の勢いを止められる学校は現れるのか。前任の濱田登監督が、現東京ヤクルトスワローズの赤川克紀投手を擁して甲子園出場を果たしたチームに匹敵する強さでここまで勝ち上がってきた。5年ぶりの頂点まであと2つだ。
(文=三角 竜之)